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サッカー フットサル コラム 2019年10月25日

上位進出を目指す日本、「将来の代表候補」に注目。FIFA U-17ワールドカップ

サッカーニュース by 大島 和人
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U-17ワールドカップ 日本代表

FIFA U-17ワールドカップが現地10月26日(日本時間27日早朝)にブラジルで開幕する。

出場は24カ国。アジアからの参加が日本、タジキスタン、オーストラリア、韓国の4チームとなっている。日本は昨年にマレーシアで開催されたAFC U-16選手権を制し、この年代のアジア王者として「世界」の出場権を得た。

出場資格を持つのは「2002年1月1日以降」に生まれた選手。チームには高校3年生の早生まれ、高校2年生、高校1年生が含まれている。2001年6月生まれの久保建英(マジョルカ)から見て「弟」の世代だが、同学年の選手もいる。

西川潤は昨年のAFC選手権でMVPに輝いた日本のエースだ。2002年2月生まれで、桐光学園高校の3年生。今年5月には飛び級でU-20世界選手権の代表に選出され、既に上の世代の世界大会を経験している。

国内外のクラブが獲得に動いており、今年3月と少し早いタイミングでセレッソ大阪への加入が内定。既に特別指定選手としてトップでのプレーも経験している。

彼を一言で説明するなら技巧派レフティー。180センチとサイズもあるが、狭いスペースを苦にせず、スムーズに相手の逆を取れる。得点とチャンスメイクの両面に期待できて、攻撃的MFでもプレー可能だが、このチームではおそらくFWを任される。

横浜F・マリノスジュニアユース時代は2年生から主力としてプレーしていたが、兄・公基や中村俊輔(現横浜FC)と同じ進路を選んだ。

唐山翔自はガンバ大阪に所属する178センチのストライカーだ。昨年のAFC選手権で5得点を挙げ、得点王に輝いた。抜け目なく「隙」を突く、ゴール前の位置取りに優れたタイプだ。

G大阪U-23では7試合で7得点を挙げていて、9月1日のJ3・福島ユナイテッドFC戦では、16歳245日とJリーグ史上最年少のハットトリックを達成した。

また、湘南ベルマーレに内定し、特別指定選手でもある高速アタッカー若月大和(桐生第一高)は、昨年のAFC選手権後に台頭を見せている。FW登録はそれぞれタイプが違い、しかも能力の高い3名が揃った。

GK鈴木彩艶(浦和レッズ)もベンチメンバーながら、飛び級で5月のU-20 ワールドカップを経験している大器。ガーナ人の父を持ち、190センチ級の大型で、身体の強さと跳躍力はずば抜けている。敵陣中央までライナーで伸びていくキックもみどころだ。

半田陸はU-17代表のキャプテンで、モンテディオ山形の「宝」として期待される存在だ。J2では既にスタメン出場も果たした。

身長は177センチとそれほど大柄ではないが、ボール奪取力と機動力に優れる。縦パスで急所を突くキックの質、判断力も素晴らしい。センターバック、ボランチ、右サイドバックを高い水準でこなせる万能タイプだ。

指揮を執るのは森山佳郎監督。育成年代のスペシャリストとして、2002年夏から12年までサンフレッチェ広島ユースの監督を務めた。

退任後は育成年代の代表チームに関わり、U-17代表は前回大会に続いて監督を務める。「ゴリさん」の愛称と独特の天然キャラで親しまれ、選手やメディアとの距離感が近いフレンドリーな人物だ。

日本の過去最高成績はベスト8。前回大会は久保や中村敬斗(FCトゥウェンテ)、菅原由勢(AZアルクマール)らを擁し、ベスト16進出を果たした。PK戦で勝ち上がりは逃したものの、優勝したイングランドと五分の戦いを見せている。

今大会も「上」を目指せる陣容は揃っている。近年の日本サッカーは逸材が早いタイミングで海外に移籍するため、「将来の日本代表」を見ておく機会が貴重。そういう意味でも見逃せない大会だ。

日本はグループステージで「グループD」に入った。現地時間の27日(日)にオランダ、30日(水)にアメリカ、11月2日(土)にセネガル代表と対戦する。

各グループの2位以上と、3位の中で成績の良い4チームがノックアウトステージに進出する。まずは緒戦をものにして、ベスト16入りに前進したい。

◆FIFA U-17 ワールドカップ グループD 日本戦
・10月28日(月)午前8:00 日本 vs. オランダ
・10月31日(木)午前8:00 アメリカ vs. 日本
・11月03日(日)午前8:00 セネガル vs. 日本

文:大島和人

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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