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このブログについて

プロフィール写真【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引き込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。 「栗村修の"輪"生相談」では、日頃のライドのお悩みからトレーニング方法、メンタル面の相談など、サイクリストからの様々な相談にお答えしております。栗村修に聞いてみたい、相談してみたいことを募集中。相談の投稿はこちらから。

2024年01月24日

【輪生相談】イベントでロードレースの選手を見ると姿勢が良くシュッとしておりビックリしてます。何か意識してトレーニングしているのでしょうか?

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こんにちは!いつも楽しく見ております。先日のさいたまクリテリウムにて栗村さんをお見かけしました。声をかけることはしませんでしたが、姿勢の良さにびっくりしてしまいました!かっこよかったです!最近はスポーツサイクルのイベントが多く、栗村さん以外でもロードレースの選手や元選手をよく見かけます。が、ほとんどの方は姿勢が良くシュッとした印象を受けます。私は姿勢良く過ごすことはボディメイクの一環にもなるし、健康にとってとてもいいことだと思っていて日々ストレッチやフォームローラ、筋トレなどで整えています。でも自転車ばっかりやっていると足が張ったり背中が丸まったりして姿勢のバランスが崩れちゃうことが多いです。選手の方は意識して何かをしていらっしゃるのでしょうか?それともトレーニングの結果、姿勢が良くなっているのですか?ぜひお聞かせください!

(女性 主婦)

■栗村さんからの回答

栗村さん

ありがとうございます。僕はとくに意識していませんが、たまに姿勢を褒めてもらえることがあり、嬉しいですね。

おっしゃる通り最近の自転車選手はバランスのとれた美しい身体に仕上がっていますね。ただし、中にはそうではない選手もいます。書かれたように、ロードバイクに乗ることは人体にとって自然ではない姿勢を求められますから、その悪い影響を受けてしまっている選手もいるのでしょう。また、姿勢の良さには生まれ持った体形や筋肉の付き方の影響もありますから、自転車選手=全員姿勢が良い、とは言えませんし、姿勢が良い=速い、とも限りません。

20231025TDFFaZ2101-A.S.O._Maxime_Delobel.jpg美しい立ち姿はトレーニングの賜物か。2023ツール・ド・フランス総合優勝のヨナス・ヴィンゲゴー。

一方、最近はほとんどのプロ選手が積極的に取り入れていますが、姿勢を良くするためにはダンベルやバーベルを使ったウェイトトレーニングである「フリーウェイト」が効果的だと思います。フリーウェイトは、そもそも姿勢が悪い状態では身体に負荷がかかり故障しやすいので、自ずから良い姿勢が身に着きます。筋肉も、姿勢がよくなるような形で身に着くでしょう。ストレッチも効果はあるかもしれませんが、筋肉の付き方そのものが変わるわけではないので、その意味ではフリーウェイトでの身体作りの方が効果的です。

フリーウェイトのメリットは他にもあります。「姿勢の良い形での筋肉の使い方」が身体に染み込むので、日常生活の所作が綺麗になるんですね。たとえば普通に歩いているときや階段を上るときでも、よい筋肉の使い方ができるようになるということです。

ひと昔前のヨーロッパプロはウェイトトレーニングやストレッチなどをまったく取り入れないこともありましたし、歩くことすら禁止される場合もありましたから、その影響で変な姿勢の選手が意外に多かった様に感じます。そういった様な観点で考えると、自転車が姿勢を良くするというより、自転車で速く走るための基礎トレーニングが姿勢を良くしていると考える方が正しいのかもしれません。

それらをベースに自転車選手特有の細マッチョボディが仕上がっていくと、美しい独特のラインが完成するのでしょう。

まとめると、僕がお勧めするのは、フリーウェイトなどで基礎的な筋力と身体のバランスを身につけ、自転車に乗って身体の造形美を仕上げていく流れです。サイクリストのお尻や大腿筋群、更に膝下のシルエットなどは他のスポーツにはない美しさを誇っています。

いずれにしても、姿勢の改善は筋肉の付き方・使い方の変化を伴いますから、年単位の大事業です。いきなり無理に姿勢を変えても違和感が出ると思いますので、じっくり取り組んでみてください。

それから、よく言われることですが、自分の姿勢を第三者の視点からよく見ること。鏡を見る習慣を身に着けるのはもちろん、ちょくちょく「今、自分はどんな姿勢なんだろう」と自分を見直すことが姿勢改善への第一歩になるでしょう。

自転車の長所と短所をしっかりと見極めて、美しい姿勢を手に入れてくださいね。

文:栗村 修・佐藤 喬

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