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このブログについて

プロフィール写真【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。

2021年05月04日

ジロ・デ・イタリア土曜日開幕!

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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今週の土曜日に「第104回 ジロ・デ・イタリア」が開幕します。

日本で最初に「ジロ・デ・イタリア」が放送されたのが2002年、放送局は社名変更前の J SKY SPORTS でした。

当時の日本国内では自転車ロードレースというものに対する認知度があまり高くなく、また、現在の様に街中を多くのロードバイクが走り回っているような状況でもありませんでした。

完全に先行投資色の強い状況のなか J SPORTS が2016年までの15年間放送を続け、日本国内に於ける「サイクルロードレース」と「ジロ・デ・イタリア」の認知度向上に多く貢献したと感じています。

そして今年、2017年以降一旦離れてしまった放映権が再び戻ってくることになり、実に5年ぶりに J SPORTS中継陣が「ジロ・デ・イタリア」をお伝えできる運びとなりました。

以下、2月下旬にジロのコース発表があった際に書いた「3分でわかるジロ・デ・イタリア」です。

https://news.jsports.co.jp/cycle/blog/kurimura/2021/02/3-14.html

ということで今回は、現状ほぼ出揃っている感のある注目の出場選手紹介(5月4日時点)を行ってみたいと思います!


INEOS Grenadiers
BERNAL Egan ☆☆
GANNA Filippo
MARTÍNEZ Daniel Felipe
MOSCON Gianni
SIVAKOV Pavel
ティレーノ〜アドリアティコ以来2ヶ月弱ぶりのレース出場となるベルナルがエース。地元に戻って高地トレーニングを続けてきた成果はいかに。背中の痛みがくすぶっているという報道もあるので若干不安要素があります。また、初日のステージ優勝&マリアローザが確実視されていたTT世界チャンピオンのガンナは直近3回のTTで勝てずにいます...。


AG2R Citroën Team
CHAMPOUSSIN Clément
VENDRAME Andrea
マウンテンバイク出身でフランス期待の若手シャンプッサンが昨年のブエルタに続き2度目のグランツールに挑みます。上り調子のスプリンター(パンチャー)ヴェンドラーメと共にまずはステージ優勝が第一目標でしょうか。


Alpecin-Fenix
MERLIER Tim ☆
DE BONDT Dries
ロードレース(スプリント)で強さをみせている好調のシクロクロッサー、メルリエがエース。ベルギーチャンピオンのデボントもハマればステージを狙えます。


Androni Giocattoli - Sidermec
CEPEDA Jefferson Alexander
PELLAUD Simon
SEPÚLVEDA Eduardo
ドーピングチームのヴィーニザブが出場を辞退したことで急遽出場が決まった名将サビオ監督のアンドローニ。若いセパダ(エクアドル)とベテランのセプルヴェダ(アルゼンチン)の二人を中心に他の選手たちも逃げまくることでしょう。


Astana - Premier Tech
VLASOV Aleksandr ☆
IZAGIRRE Gorka
SÁNCHEZ Luis León
ロシアのエース、ウラソフがエースを担います。今シーズン勝利はまだないものの、パリ〜ニース総合2位など順調に成長中。


Bahrain - Victorious
LANDA Mikel ☆☆
ARASHIRO Yukiya
BILBAO Pello ☆☆
我らが日本のエース新城幸也選手がメンバー入りです!アシストとしてチームからの信頼が厚いですね。エースナンバーはランダですが、TTと下りに強いビルバオの方が総合優勝に近い気がします。


Bardiani-CSF-Faizanè
VISCONTI Giovanni
BATTAGLIN Enrico
FIORELLI Filippo
過去にジロ・デ・イタリアでのステージ優勝経験のあるヴィスコンティとバッタリンが主軸。


BORA - hansgrohe
SAGAN Peter ☆☆
ALEOTTI Giovanni
BUCHMANN Emanuel ☆
FABBRO Matteo
GROßSCHARTNER Felix
復調してきたサガンがステージ優勝とマリアチクラミーノを狙います。総合はブッフマン。地元イタリアのファッブロにも期待がかかります。


Cofidis, Solutions Crédits
VIVIANI Elia
ROCHAS Rémy
コフィディス移籍後ようやく1勝を挙げたヴィヴィアーニ中心のロースター。お給料が高額だけにそろそろビッグレースで結果を残さないとチーム内の立場が揺らいできそうな感じがします。山岳では若いロシャスが面白そうです。


Deceuninck - Quick Step
EVENEPOEL Remco ☆
ALMEIDA João ☆☆
CAVAGNA Rémi ☆
HONORÉ Mikkel Frølich
MASNADA Fausto
昨年のイル・ロンバルディア以来(橋から転落して骨盤骨折)のレースとなるエヴェネプールは普通に考えるとまだ勝つことは難しいでしょうか。総合のエースはアルメイダが担当。他の選手も強いのでレースの中心となってくることは間違いないでしょう。


EF Education - Nippo
CARTHY Hugh ☆☆
BETTIOL Alberto
CARR Simon
VAN GARDEREN Tejay
着実に成長してきたカーシーがエースを務めます。昨年のブエルタで総合3位となり完全にブレイクした感があるので、ジロでも再び総合表彰台に上がる可能性は低くないでしょう。


EOLO-Kometa
WACKERMANN Luca
ALBANESE Vincenzo
BELLETTI Manuel
GAVAZZI Francesco
コンタドール&バッソの力でワイルドカード枠を獲得した新プロチームのエオロ・コメタ。メンバーは新旧交えつつで正直戦力は高くはないですが、とにかく逃げて目立ってスプリントで上位に食い込む作戦かと思います。


Groupama - FDJ
MOLARD Rudy
REICHENBACH Sébastien
腰の状態が良くならずにピノが直前でメンバーから外れたことで、完全にアシストメンバーでのジロ参戦となってしまったグルッパマ。しかしこんな時こそ意外な選手が活躍したりもします。


Intermarché - Wanty - Gobert Matériaux
PASQUALON Andrea
TAARAMÄE Rein
UCIワールドチーム初年度を戦っているワンティはまずはパスクアロンでのステージ優勝が欲しいところ。


Israel Start-Up Nation
MARTIN Dan ☆☆
BEVIN Patrick
CIMOLAI Davide
DE MARCHI Alessandro
自ら「絶好調宣言」をしたベテランのマーティンに注目。総合優勝狙えるレベルに仕上がっているのでしょうか。また、ベヴィンも最近良いスプリントをみせているので期待できると思います。


Team Jumbo-Visma
BENNETT George ☆
DEKKER David
FOSS Tobias
GROENEWEGEN Dylan
ベネットが総合優勝を狙い、若いデッケルがスプリントを担当します。そして、出場停止処分が明けたフルーネウェーヘンがレースに戻ってきます。プロトンに受け入れられることを願います。


Lotto Soudal
EWAN Caleb ☆☆☆
DE GENDT Thomas
VANHOUCKE Harm
今季すべてのグランツールに出場することを表明しているユアンが狙うのは、同年にすべてのグランツールでステージ優勝を飾るという快挙です。


Movistar Team
SOLER Marc
JORGENSON Matteo
VILLELLA Davide
時間をかけて成長を続けているソレルが単独エースを務めます。まずは総合トップファイブあたりが現実的な目標でしょうか。


Team BikeExchange
YATES Simon ☆☆☆
個人的に総合優勝候補に挙げているのがサイモン兄弟です。前哨戦のツアー・オブ・ジ・アルプスで総合優勝を飾っており、チームも完全なるサイモンシフトなので機は熟しています。


Team DSM
HINDLEY Jai
BARDET Romain
KANTER Max
昨年、サプライズ的な活躍をみせたヒンドレーと今シーズン移籍してきたバルデの2枚看板で総合優勝を狙いにいきます。スプリントはカンターが担当。


Team Qhubeka ASSOS
NIZZOLO Giacomo
CAMPENAERTS Victor
POZZOVIVO Domenico
WALSCHEID Max
ニッツォーロによるステージ優勝とポッツォヴィーヴォの総合上位狙いがメインシナリオでしょうか。


Trek - Segafredo
NIBALI Vincenzo
BRAMBILLA Gianluca
CICCONE Giulio
MOLLEMA Bauke
MOSCHETTI Matteo
トレーニング中の落車で手首を骨折したニバリがスペシャルプロテクターを着用してジロに挑みます。但し、現実的にはチッコーネとモレマが総合上位or山岳コースを担い、モスケッティが集団スプリントを担当する形でしょう。


UAE-Team Emirates
FORMOLO Davide
CONTI Valerio
GAVIRIA Fernando
ULISSI Diego
スプリントはガヴィリア、他の選手たちもステージ優勝を狙えますが、フォルモロは久しぶりに総合を意識した走りをするのでしょうか。

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