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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
サウジアラビアが紅海沿岸に建設中の新未来都市「NEOM」。
四国の1.4倍に相当するという広さを持つ都市「NEOM」ですが、その概要は以下の様になっています。
◯場所=砂漠
◯広さ=約2万6000平方キロ(四国の約1.4倍)
◯建設費=約55兆円
◯エネルギー=風力&太陽光(脱石油)
◯雰囲気=人よりもロボットの方が多いらしい...
なにかハリウッド映画にでてきそうな、近未来的な匂いがぷんぷん漂う超巨大都市構想となっています。
サウジアラビアは、「脱石油」の長期ビジョンを掲げており、最近ではアメリカの電気自動車メーカーへの出資話しなどがニュースでも取り上げられていました。
石油産業が中心となっている国にとって、電気自動車というのはある意味で最大の敵であるはずなのに、その自転車メーカーの工場を「NEOM」の中に建設するという発想というのは、これまたなんと素晴らしい「鳥の目」を持ったひとたちなのでしょうか。
最近、「今あるものを変えることに疲れてしまった自分(全然諦めてはいませんが...)」がどこかにいたりもするわけですが、こういった「ゼロからのスタートアップ話」に触れるととてもワクワクするものです。
そういえば、自転車ロードレースファンにもお馴染みのカザフスタンの首都「アスタナ」も、実はまだ20年ほどの歴史しかない、ほぼゼロの状態から創りあげた近代都市とのことです。
これらはなんとなく「シムシティ」というゲームを連想させるストーリーだったりしますね。
街が定着しはじめると、その中で様々な利権や派閥などが生まれてしまうのが人間社会の宿命ではありますが、だからこそ、スタートアップ時に「確固たるビジョン」というものを設定することが大切なのだと強く感じます。
いま現在の自分はすぐに「ゼロスタート」を切れる環境にはいませんが、いつか大きな一歩が踏み出せる様に、地道な変革を進めていきたいと思います。