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このブログについて

プロフィール写真【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。

2018年07月28日

本当の最終決戦

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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山岳ステージをすべて終えた世界最大の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」は、いよいよ本当の最決戦と個人タイムトライアルを迎えます。

第19ステージ終了時点での個人総合成績は以下のようになっています。

1位 THOMAS Geraint Team Sky 79h49m31s
2位 DUMOULIN Tom Team Sunweb +2:05
3位 ROGLIC Primoz Team LottoNL-Jumbo +2:24
4位 FROOME Christopher Team Sky +2:37
5位 KRUIJSWIJK Steven Team LottoNL-Jumbo +4:37
6位 LANDA Mikel Movistar Team +4:40
7位 BARDET Romain AG2R La Mondiale +5:15
8位 MARTIN Daniel UAE-Team Emirates +6:39
9位 QUINTANA Nairo Movistar Team +10:26
10位 ZAKARIN Ilnur Team Katusha - Alpecin +11:49

第20ステージの個人タイムトライアルのコースは以下の通りです。

18072801.jpg

photo:A.S.O.

・距離31km
・終始アップダウンが続く/コース内の上りセクションは4つ
・4つ目のピノディエタ峠は全長900m(平均勾配10.2%/最大勾配22%)

さて、前回のブログでは総合トップ4の今シーズンの個人タイムトライアルの成績をご紹介しましたが、今回は更に踏み込んで、直接対決があったレースでの力関係(タイム差)などをチェックしてみました。

◯2018ツール・ド・ロマンディ
プロローグ(6km):P.ログリッチェ⇒G.トーマス+4秒
3ステージ(9.9km山岳):P.ログリッチェ⇒G.トーマス+2分29秒

◯2018ジロ・デ・イタリア
1ステージ(9.7km)T.デュムラン⇒C.フルーム+37秒
16ステージ(34.2km)T.デュムラン⇒C.フルーム+21秒

◯2018ティレーノ~アドリアティコ
7ステージ(10km)P.ログリッチェ⇒C.フルーム+2秒⇒G.トーマス+5秒

また、参考までに昨年の世界選手権個人タイムトライアル(31km)のリザルトも挙げておきます。
1位 T.デュムラン 44分41秒
2位 P.ログリッチェ +57秒
3位 C.フルーム +1分21秒

なにもトラブル(バッド・デイ含む)がなければ、G.トーマスの総合優勝大手が濃厚となるでしょう。また、C.フルームの表彰台返り咲き(総合3位以内)も注目されるポイントです。

<Cycle*2018 ツール・ド・フランス>
~第20ステージ~
【サン=ペ=シュル=ニヴェル ~ エスプレット】
2018年7月28日(土)午後06:35~深夜01:45
解説:飯島誠(チーム ブリヂストンサイクリング 総監督)
実況:サッシャ
J SPORTS 4/J SPORTS オンデマンド

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