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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
「NTN presents 2018 ツアー・オブ・ジャパン」は、クイーンステージの富士山ステージを終え、いよいよ最終決戦の場、伊豆ステージに向かいます。
現在の個人総合時間順位は以下の様になっています。
1位 マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)14時間03分02秒
2位 ヘルマン・ベルシュタイナー(バーレーン・メリダ)+35秒
3位 トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)+46秒
「キナンサイクリングチーム」vs「バーレーン・メリダ」の一騎打ちの様相を呈しています。
尚、伊豆ステージは120.8kmの距離で獲得標高3,828mという尋常ではないコース設定となっています。
今年、「アジアで最も厳しいレースを目指す」というレースフィロソフィーを打ち立てた「ツアー・オブ・ジャパン」ですが、伊豆ステージの厳しさはその哲学を象徴するような内容となっています。
このコースを走り切った者のみが、最終日東京での凱旋レースに出場することが許されるのです。
また、「ツアー・オブ・ジャパン」は、選手だけでなく、このレースに関わる関係者にも多くの試練が待ち受けています。
「自転車ロードレースは多くの随行車両の存在によりレースが成立しています。主催者、審判、メディア、救護などなど、選手たちのプロトンと共に移動しながらこのスポーツを開催しているのです。当然、選手たちと同様に、高いスキル、精神力、体力などが求められ、皆相応のリスクを背負いながらそれぞれの業務をこなしています。」
「大会協賛社の皆さんにとっても1週間移動しながらブース出展などを展開することは決して容易なことではありません。そんな中、冠協賛社であるNTN株式会社様は、社員の皆さんが自ら率先して動いてツアー・オブ・ジャパンというレースの中で多くの社会貢献活動を展開しています。」
「ツアー・オブ・ジャパンには表舞台にはでてこない多くの関係者の存在があります。正直、彼らがいなければこのレースは成立しません。レースに必要なモノを創り、運び、設営し、撤収し、時にはヘビーなアクシデントにも対応します。もしかしたら彼らは一度も生でレースを観れていないかもしれません...。まさに縁の下の力持ち的な存在です。」
この場ですべての関係者をご紹介することはできませんが、本当に多くの方々の支えがあってこのレースが成立していることを知っていただければ幸いです。