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このブログについて

プロフィール写真【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。

2017年12月24日

資本主義の未来

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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この15年(私が現役を引退した頃から)、「国内自転車(ロードレース)界」の発展をずっと考えてきました。

自分自身、選手時代 ⇒ 監督時代を通じて、ずっと「現実主義」の一面を持っていました。

「高校を辞めてフランスへ渡ってしまう」という「超夢追い人」が「現実主義者」だといってもあまり説得力がないかもしれませんが、それでも、自分自身が持っている能力や特性を分析し、なるべく自分が得意な部分を最大化していくということにいつも注力してきたつもりです。

逆に言うと、自分が苦手な部分については諦めが早く、「適している人間が必要なことをするべき」というのが、何をするに於いても根底にある概念だったと感じています。

そんな中で、選手引退後のライフワークとなった「国内自転車界の発展」というミッションについても、これまで同様まず自分自身になにができるかを考え、そして、自転車界を発展させるために、社会の構造(経済面を中心に)を学び、どういった人材が集まってなにをすれば可能性が開けていくのかを考え続けてきました。

いま現在自覚していることは、自分自身はいわゆる「経営者(トップ)タイプ」ではなく、最終的には自分自身がトップに立ったのでは恐らく物事がうまくまわらない可能性が高いので、トップに立てる人材を引き込み、もし、どこかの段階で自分自身が不要な人材になったならば、とっとと自分のポジション(人件費)を適したひとに譲り渡すべきといった方向性です。

ロードレースに置き換えるならば、クライマーとしての肉体的資質を持った選手が、苦手なゴールスプリントに参加すると言い出したらならば、ただの迷惑野郎以外の何者でもないというのと状況は似ています。

もちろんそこまでに至る過程に於いては、これまでずっとそうしてきたように、苦手なことでもなんでも受け入れてチャレンジし、自分自身が何でも屋になっていかなければ、理想とするスタート地点まで辿り着けないことは十分理解しています。

しかし、最終的に質の高いグループを構築する過程に於いては、やはり適材適所かつ質の高い人材を集めなければ、現在の「資本主義社会」の中で勝ち組となるのは難しいでしょう。

ただし、最近、これまで当たり前に受け入れてきた現代の「資本主義社会」という構造そのものに対してすごく矛盾を感じはじめた自分がいます。

長期的に考えれば考えるほど、いまの「社会構造」や「経済モデル」はどこか(近い将来かもしれない)で大きく切り替わり、そもそも「自転車競技」だけでなく「自転車そのもの」の価値も激変するかもしれません。

「自転車」は向こう10年ほどはまだまだ追い風の中に身を置けると思いますが、その先については何が待っているのか想像もつきません。

我々が生きているかもしれない2045年に「AI」が「人間」を完全に超越するともいわれています。

「そんな先のこと考えても仕方ないよ」と100人中99人に突っ込まれそうな感じですが、本来であればそういった未来も考慮しつつ、「ツアー・オブ・ジャパンの未来」なり、「各連盟の未来」なり、そして「自転車そのものの未来」を考えていきたいものです。

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