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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
本日、Jプロツアー初開催となる「第1回 JBCF 秋吉台カルストロードレース」が、山口県美祢市で開催されました。
秋吉台といえば、山口県美祢市中・東部に広がる日本最大のカルスト台地が有名です。
コースは、その秋吉台のメインストリートでもある「カルストロード」を中心に設定された1周29.5kmの本格的な周回コースで、1955年に国定公園(秋吉台国定公園)に、1964年に特別天然記念物に指定された日本有数の観光地を駆け抜ける壮大なロケーションとなっています。
「Mine秋吉台ジオパークセンターKarstar」がスタート・フィニッシュ地点に設定され、絶景のなかを走るワイディングロードから見通しの良いストレート区間、そして、フィニッシュ前には最大勾配20%以上という「カルストベルグ」を含む約1.1kmの上り区間ありと、国内最高レベルのダイナミックかつとても美しいロードコースが誕生したことになります。
また、コースの一部は2011年に開催された「おいでませ!山口国体」でも使用されており、ロケーション的には今すぐUCIレースとして開催しても問題ないレベルとなっています。
ちなみに今回のレースのベースとなっているのは、「サイクル県やまぐちProject」と名付けられた山口県公認のオフィシャルプロジェクトで、『「誰もが」「県内各地で」「四季を通じて」「サクルスポーツを快適に」楽しむことができる「サイクル県やまぐち」』の実現に向け、2016年にから本格的に取り組みがスタートしています。
レースの方は、個人・チームともに「Jプロツアー年間ランキング」独走状態の「マトリックス・パワータグ」が強力なチーム力を発揮し、仁義なき走りでライバルチームを振り落として、最後は見事なワン・ツー・スリーフィニッシュ(優勝はアイラン・フェルナンデス選手)で優勝を飾りました。
また、今回「ホームチーム」として出場した地域密着型チームの「ヴィクトワール広島」がJプロツアー昇格後最高の走りを披露し、終盤の先頭集団にエースの谷選手(23歳)と白川選手(20歳)が残って、若い白川選手が5位に入る大健闘をみせました。
今年の「Jプロツアー」は地域密着型チームの若手選手が健闘する流れが続いており、「Jプロツアー」が持つフィロソフィー(地域に根ざしつつそこで選手を発掘し育成し世界に送り出す)が徐々に体現されはじめています。
このレースの模様は、10月8日(日)21:30~ J SPORTS 4 にて放送される「パリ~トゥール」の放送枠内でダイジェストにてお伝えいたします。