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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
私が初めてロードバイク(もどき)を手にしたのは中学2年生の時でした。
たしか1985年だったはずですからあれから32年の月日が流れたことになります。
お恥ずかしながら(恥ずかしくはないのかもしれませんが...)その間ずっと自転車界に身を置いているわけですが、そこで得た専門知識はたくさんある一方で、社会人として本来身につけるべき基本的なビジネススキルの教育を受けずにここまで(45歳)来てしまいました...
いま身につたい(学びたい)ものというとやはり「経営学」になります。
もちろん今から「MBA」を取得したいなどという無謀な発想はまったくもってありませんが(そもそも自分が取得できるわけもなく...)、それでも、実践で使える基本的な概念とスキルくらいは身につけておかないと、この先の10年間がまったく違うものになってしまうという危機感を強く持っています。
理想的には1年間くらい集中して学べれば良いのでしょうが、しかしそういうわけにもいかないので、本を読んだり、そういった仕事に就いているひとと積極的にコミュニケーションをとるなど、絵に描いた餅にならないように、あくまで実践的な肌感覚を身につけられれば良いなあと感じています。
ところで、「経営学」といっても具体的になにを学ぶのかがなんとなくボヤっとしてしまいますが、「人」、「モノ」、「カネ」、「情報」を活用した企業活動などの管理法と運営法のうち、やはり「人」と「カネ」のマネージメントについての基本的なスキルが今後非常に重要となってくる様な気がします。
自転車界というのは、結局のところ、「人」と「カネ」が「一つの目的(理想)のために効率的に稼働していない」状態が長らく続いてしまっています。
最近これまで以上に感じることというのは、時間には限りがあり、自分自身がやるべきこと(適性と年齢的なポジションも含めて)と、やってはいけないことを明確に区別していくべきということです。
本当は現場で汗を流している方が性に合っているのはわかっているのですが、それをずっとやっていたのではただの自己満足野郎になってしまうので、いまの自分がやるべきことをしっかりと自覚しつつ、新たにインプットすること、継続してアウトプットすること、そしてバッサリと捨てるものを区別しながら、有意義に時間を使うべきと強く思う45歳の夏であります。