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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
3月31日(金)~4月2日(日)の3日間に亘り、栃木県内で開催されているUCI公認国際自転車ロードレースの 『ツール・ド・とちぎ』 に来ています。
『ツール・ド・とちぎ』 の特徴は、なんといっても3日間ともスタート地点とゴール地点が異なる 『オールラインレース』 で開催されているということです。
レースに出場するチームや選手たちにとっては本物のロードレースを走れるということで満足度が高いのは間違いありませんが、一方で、心配されていた交通規制などについても、ここまでの2日間驚くほどスムースに主催者側・競技運営側・警察・地元立哨員などの連携が見事に噛み合っています!
初回大会なので細かいトラブルなどは仕方ありませんが、それでも、本州では困難といわれていた 『ライン型ステージレース』 の開催を立派に実現しています。
また、『ラインレース型ステージレース』 の弱点のともいえる各会場の盛り上げについても、『さすが栃木!』 と思える各種演出で、会場に集ったお客さんたちを様々な 『おもてなし』 で楽しませていました。
そして、『レースを伝える』 という部分に於いても、地元テレビ局が柔軟かつコンパクトな体制で現状で考えられるベストな方法が選択されており、逆に我々が教えられる施策なども多々実施されています。
『ツール・ド・とちぎ』 に来て感じたことは、『ジャパンカップ』 や 『Jプロツアー』、そして 『ツアー・オブ・ジャパン』 など(レース運営についてはラインレースであるツール・ド・北海道のノウハウが生きている)で蓄積されてきた各種ノウハウが有効につかわれており(上記レースの運営スタッフが相当数投入されている)、更に栃木が独自に生み出したオリジナルの取り組みなどがプラスされて、とても魅力的な国際レースが日本に新たに誕生したということです。
恐らく、今回 『ツール・ド・とちぎ』 が開催されたことで、重要なノウハウが日本のレース界にもたらされることになると思います。
『自転車王国栃木県』 の快進撃は続いていきます!