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このブログについて

プロフィール写真【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。

2017年02月24日

日本人選手たちの活躍

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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2020年に開催される東京五輪を前にして様々なスポーツで強化の動きが加速しています。

東京五輪の自転車ロードレースのコースはまだ正式には発表されていませんが、コース候補となっているエリアを考慮すると、スピードコースになる可能性が高く、メダルを獲得するにはスプリント力が必要になってくるのは間違いありません。

イコール、ある程度の大きさの集団ゴールとなる可能性が高いわけで、その場合はアシストの動きも重要になってくるものと考えられます。

すでに東京五輪開催まであと3年半となっており、今から選手の 『発掘』 や『育成』 を行うのは 『時すでに遅し』 という状況であり、現在、ある程度のレベルに達し、更に本場のレース経験を有している選手のなかから代表選手が選ばれることになります(東京五輪の自転車ロードレースは、平坦基調のプロツアーレース、もしくは、平坦基調の世界選手権ロードレースと同等のレースと解釈されるので)。

それでは誰がその候補かというと、これまでの実績と経験からみた場合、やはり別府史之選手(東京五輪開催時には37歳)と新城幸也選手(東京五輪開催時には35歳)がダントツの存在であることは皆が認めているところでしょう。

問題は日本の出場枠が3名以上となった場合、ほかにどの様な選手が候補となってくるかになります(もちろんこれから3年で急速に伸びる選手が現れる可能性は十分にありパワーバランスはいくらでも変わってはくるでしょうが...)。

日本にもスピードとスプリント力を兼ね備えた選手はたくさんいますが、現在、アジアや中東でいくつかのレースが開催されているので、それらの結果をお知らせするのと併せて期待の選手をチェックしてみたいと思います。

◯ツール・ド・フィリピン 2017/2/18~21 UCI-2.2
個人総合5位 鈴木龍選手(ブリジストンアンカーサイクリングチーム)24歳

◯ツール・ド・ランカウイ 2017/2/22~3/1 UCI-2.HC
第1ステージ7位 黒枝士揮選手(愛三工業レーシングチーム)25歳

◯アブダビ・ツアー 2017年/2/23~26 UCIワールドツアー
第1ステージ終了時個人総合6位 窪木一茂選手(NIPPO-ヴィーニファンティーニ)27歳

上記3名は年齢的にも脚質的にも東京五輪に十分に絡むことが可能な選手たちですので是非皆さんも覚えておいてください。

また、3月2日には中東のバーレーンに於いて、「2017年ロードアジア自転車競技選手権大会」が開催され、日本からは、別府史之選手(トレック・セガフレード)、新城幸也選手(バーレーン・メリダ)、増田成幸選手(宇都宮ブリッツェン)、窪木一茂選手(NIPPO-ヴィーニファンティーニ)、西薗良太選手(ブリヂストン・アンカー)らが日本代表メンバーとして選出され各種目に出場予定となっております。ちなみにU23の代表は、雨澤毅明選手(宇都宮ブリッツェン)、小野寺玲選手(宇都宮ブリッツェン)、岡本隼選手(日本大学)、石上優大選手(EQADS)らとなっています。

日本代表としての活動という意味でも東京五輪に繋がっていくレースですのでご注目ください。

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