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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
5月6日に、2016年グランツール初戦となる 『ジロ・デ・イタリア』 がオランダ・アペルドールンで開幕しました。
明日からはじまる本国イタリアのステージよりも恐らく大いに盛り上がったであろうオランダでの3つのステージは、地元のトム・ドゥムラン(ジャイアント・アルペシン)や、マーティン・チャリンギ(ロットNL・ユンボ)などの活躍と合わせて大成功におわったと言っていいでしょう。
本日はオランダから南イタリアへの大移動を終え、選手たちも通常のレースとは違った疲れを感じているかもしれません。
いつもいうことではありますが、自転車ロードレースというスポーツは、この競技に関わるすべての人々に試練を与えます。
総合優勝を飾る選手の優勝タイムが90時間を超えるスポーツはそうそうあるものではありません。
さすがに全ステージスタートからゴールまで生中継しているわけではありませんが、それでも3つのグランツール全てをあわせると、恐らく放送時間は200時間以上にはなっているはずです。
走っている選手だけでなく、観戦するファンの皆さんにとっても 『グランツール制覇』 はとても難易度の高いチャレンジとなります。
また、J SPORTS の放送スタッフも、グランツールがはじまると、良い感じで 『自転車ロードレース中継の顔つき』 へと変化していきます。
皆、高いプロ意識を持ち、素晴らしい番組を制作するために各種準備作業をこなし、そして時に 『なにも起こらない平和なステージのレース中盤』 に襲いかかる 『落車の誘惑と激しく戦い』 ながら、3週間後のゴールを選手とともに目指していきます。
5月のジロ・デ・イタリア、7月のツール・ド・フランス、そして、8月のブエルタ・ア・エスパーニャと、今年もグランツールの季節がやってまいりました!
どんなドラマが待ち受けているのかとても楽しみデスね!