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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
4月14日に最初の大きな揺れがあった熊本地震。14日以降、本日まですでに震度1以上の揺れが500回前後に達しているとのことで、九州の皆さんの不安はとても大きなものがあると思います。
この地震により犠牲になられた方へ深くお悔やみ申し上げるとともに、被災された方へ深くお見舞い申し上げます。
私自身、近年は大分でのレース開催に関わるようになったこともあり、九州へ行く機会は以前に比べてだいぶ多くなっています。
お仕事などでよく会う方々を中心にすぐに連絡を入れたところ、一先ず皆さまの無事は確認できたのでホッとしたのもつかの間、メディアを通じて被害の大きさを知りショックを受けました。
2011年3月11日に発生した「東日大震災」の際には、私は宇都宮ブリッツェンの監督として宇都宮市内でチーム合宿を行っていました。
練習が終わり、スーパーで翌日の練習用の買い出しを行っていたところで大きな揺れに見舞われ、店内の商品が激しく散乱する光景をみて一種の恐怖感を覚えたものです。
すぐに合宿を中止し、チームとしての対応などに追われ、更に「危険だから外に出るな」といったパニック情報なども飛び込んでもきました...
多くの方々から連絡をいただき、「こちらは大丈夫ですので、どうか皆さん普通に生活してください」といった内容のメールを必死に返信をしたのを思い出します。
この時は、自分自身が被災地に近い場所にいたので、逆に被災地以外の方々の気持ちを客観的に知ることができました。むしろ、被災地以外の方々のほうに、「なにかしなければ」、「こうであるべき」といったような「強迫観念」が生まれ、過剰な行動にでてしまうということを学びました。
こういった災害が起きたときというのは、まずは今の自分ができる最善のことを迅速に行い、その上で自分の生活(仕事)を普通に送っていくことが大切なのだと感じます。
被災地の皆さまの一日も早い復興をお祈りするとともに、その復興を後押しするためにも、我々は一日一日を大切にそして懸命に生きていきたいと思います。
被災地の皆さん、共にがんばりましょう!
「日本赤十字 平成28年熊本地震災害義援金」について
http://www.jrc.or.jp/contribute/help/28/