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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
最近、益々 『情報伝達ツール』 が多様化しています。
近年の代表的な 『情報伝達ツール』 といえば、なんと言っても 『携帯電話(スマートフォン)』 と 『メール』 になります。
この2つの発達により、仕事で求められる能力そのものが大きく変化してきました。
また、『FAX』 の使い方を知らない若者も多く、『紙』 というものを使わない世の中へと日々変化していっています。
そんな中、最近では 『SNS』 の発達により、仕組みというよりかは、サービスの種類拡大による 『情報伝達ツール』 の多様化が加速しています。
『Facebook』 や 『Twitter』 などの 代表的な 『SNS』 のメッセンジャー機能をメールの代わりに使う人は増えていますし、携帯電話のキャリアメールなども 『LINE』 などの情報伝達機能に特化した 『SNS』 にシェアを奪われはじめています。
以前は 『携帯メール』 を仕事で活用するひとは少なかったと思いますが、現在は上記の代表的な 『SNS』 を使って比較的重要なビジネスメールを送ってくるひとも少なくなく、『PCメール』、『キャリアメール』、『LINE』、『SMS』、『SNSの各種メッセンジャー』など、もはや、様々な角度からあり得ない量の連絡が入ってくる時代となってしまいました。
また、私自身は仕事柄、『SNS』 で多くの方々と間接的に繋がっている(Facebookはサービスの上限の5,000名に達してしまい、Twitterは約20,000アカウント)ことから、『SNS』 のメッセンジャー経由での連絡は完全にチェック不能な領域に達しています(ということで現在はFacebookのメッセンジャーはまったくチェックできていません)。
自分の中の感覚では、基本的に仕事の連絡は 『PCメール』 を使い、その他のツールについてはプライベート、もしくは 『緊急時に使用』 という基準をなんとなく持っています。
しかし、『PCメール』 自体もスマートフォンでリアルタイムに通知され、更に返信もできてしまい、悪いことに最近では腕時計がバイブレーションして、『電話着信』、『PCメール』、『キャリアメール』、『LINE』、『SMS』 の着信をご丁寧に瞬時に知らせてきます...
これで、『SNS』 のメッセンジャー系の通知をONにしたら、腕時計はずっと震えっぱなしという状態になってしまうでしょう。数週間で鬱になりそうですね...
また、『ビジネスメールは基本的に24時間以内に必ず返信をする』 という記事をどこかで目にしました。
『PCメール』 については、物理的にPCもしくはスマートフォンを操作できる状態にない場合、または、単に処理しなければならない仕事やメールの量が多くて返信に時間がかかってしまっている状態、それと、あまりありませんが意図的に返信を遅らせている場合(トラブルの匂いがするなど)を除いては、基本的には上記ルールは守れていると思います。
仕事というのは、『できる人のところに集まってくる』 という記事を、これまたどこかで目にしたことがあります。
たしかに自分もなにか問い合わせたいことや依頼したい案件がある場合は、『すぐに連絡がつき、確実に処理してくれる人』 へまずは連絡をします。
結果、仕事ができる人というのは、徐々に追い込まれはじめるのかもしれません...
どちらにしても、よほどのアドバンテージ(能力や価値、権力など)を持っていない限り、連絡に対してのリアクションが良くなければ仕事はまわってきません。
(逆にいえば権利や権力を持っている人ほどレスが悪くなる傾向がある気がします...)
今後、益々 『情報伝達ツール』 は発展していくのでしょうが、ひとりの人間の処理能力というものには上限があります。
『自分の処理能力の上限』 というものに日々向かい合っている身としては、これ以上便利になるのが一方で怖かったりもします。
『手紙』 と 『黒電話』 の時代がなんとなく懐かしい今日このごろであります。