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一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
世の中は本日より仕事はじめとなっております。
しかし、零細企業経営者などにとっては、暦上の休日というのは 『まわりの人たちが休んでいる日』 なだけであって、自分自身が休める日とは限りません...
恐らく 『できる人』 はしっかりと休めているのでしょうが、そうではない（自分？）人間にとっては 『まわりが静かで連絡などが減る時にしかできないことを片付ける日』 に設定されてしまうという悲しい現実が待ち受けております。
ということで、今年も細々と仕事をしているうちに、世の中的な1年のスタートを迎えました。
さて、お正月のちょっとした外出時に立ち寄った某牛丼屋のなかで隣の若者がこんな会話をしていました。
客A：『あ～明日からの出勤マジでやだ。通勤電車のストレス半端ない。あれさえなければかなり楽なのに...。はぁ～～～マジ憂鬱。マジでやだ。』
客B：『おまえ大変だなあ。おれは早く仕事がしたくてソワソワしてるよ！』
客A：『マジ勘弁。行きたくね～よ...』
通勤電車に関しては 『客A』 の意見に激しく同意してしまい、私もベジ丼を食べながら釣られてついタメ息をついてしまいました。
価値観のまったく違う赤の他人と至近距離で体が密着した状態でものすごい密集度のなか箱に詰め込まれて移動していくさまは、冷静に考えると異常以外の何ものでもありません...。更にストレスフルな通勤に一日数時間も費やすなんて、車でドアtoドアで10分くらいで到着してしまえる人にとっては想像もつかない環境でしょう。
しかし、人間とは不思議なもので、嫌々ながらそれらを続けていくと徐々に慣れてしまうというか、少しずつどんな環境にも順応しはじめてしまいます。
逆に、一定の休みをとると 『仕事がしたくなくなる』、『通勤に対して異常な拒否反応を示す』 というのも、ある意味で 『休む』 ということに順応してしまった結果なのかもしれません。
また、『脳は基本的に怠け者であり、楽をしたがるようにできている』 という記事をどこかで目にしました。
『面倒くさい』、『楽をしたい』、『人任せにしたい』 などは、原始的な脳の欲求だとのこと...
なるほど、怠けたいという欲求は、人間の 『デフォルト機能』 なわけですから、正月明けにタメ息を連発するのも、ある意味で正常な反応ともいえます。
でも、世の中には 『客B』 のようにはやく仕事がしたくてソワソワしている人もいるわけですから、毎日そういう気持ちでいられるように脳をしつけていかなくてはいけませんね。