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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
最近、なんとなく 『人生のカウントダウン』 が加速している気がします...(汗
以前にもこのブログに書きましたが、日本人男性の平均寿命は約80歳、老体にムチを打って65歳まで仕事をしたとして...
80-44=36年→13,140日(平均寿命まで)
65-44=21年→7,665日(65歳まで)
65歳まではたった7,665日しかありません。
但し、例えば60歳になった時、果たして自分にどれくらいの能力と耐久力が残っているのかは今は想像もつきません。
もうすぐ44歳になりますが、現在の生活を自転車のトレーニングに例えると 『LT値』 付近で走り続けている感覚であり、もうちょい強く踏み込むと、持続不能な領域へと差し掛かってしまう気がします...
この 『LT値』 付近での生活が例えば55歳までしかできないとすると、残された日数は4,015日しかありません(汗
ちなみに、自転車に乗る時のペダルの回転数はだいたい90回転/分ですから、4,015日を90で割ると、44時間半となります。
『えっ?LT値付近でのペダリングはあと44時間半しかできないの?』
まったく根拠の無い完全なる 『サイクリスト脳』 的な考え方ではありますが、とにかく、1日、1時間、1分を大切に生きなければと、年をとるにつれ感じます。
但し、焦ってるだけではなにも生み出せませんから、周囲のスピード感に合わせるスキルも必要になってきます。
アスリートというのは、現役を引退する時に 『ある種の死』 を経験しているのだと思います。
理屈では説明できない強烈なモチベーションを持ち、損得勘定で割ることなど到底できない自己犠牲を毎日払い続けながら目標を追う生活を送ってきて、ある日突然それらが目の前から消え去る瞬間。。。
自分の選手人生はなんとなく苦しく後悔の塊のようなものだったので、2回目の人生はそうはしたくないと無意識に思ってしまうのかもしれません。