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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
『ツール・ド・フランス』 前哨戦の 『クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ』 が昨日開幕しました!
ツール前哨戦ながら、今回出場しているのは4強のうち、クリス・フルーム(チーム・スカイ)と、ヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)のみ。
『ジロ・デ・イタリア』 を制したばかりのアルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)は疲労回復を優先し、6月18~21日の4日間に渡りフランスで開催されるステージレース 『ルート・デュ・シュド』 を経て 『ツール・ド・フランス』 へ向かう予定となっています。
また、もう一人の優勝候補ナイロ・キンタナ(モビスター)も、地元コロンビアでの高地トレーニングを優先し、コンタドール同様に 『ルート・デュ・シュド』 経由で 『ツール・ド・フランス』 を狙いにいくとのこと。
ちなみに、この 『ルート・デュ・シュド』 には、『リエージュ~バストーニュ~リエージュ』 での骨折から驚異的な回復をみせてツール出場を目指す新城選手もエントリーされる模様です。
新城選手は、復帰戦となった 『ブクル・ド・ラ・マイエンヌ(6月4~7日)』 を無事に完走し、ツール前の最後のチーム内選考レースとなる 『ルート・デュ・シュド』 でチームの首脳陣へアピールすることになります。
さて、話はドーフィネに戻りまして、4強うちフルームとニーバリのみの参加とはいえ、他の有力選手の多くがこのドーフィネに出場しているのは事実であり、第5ステージからの 『4ステージ連続山頂フィニッシュ』 というドーフィネ単体でみてもワクワクするようなコース設定も含めて、このレースを見逃すわけにはいきません。
ツール前哨戦というだけあって、ドーフィネとツールの相関性は過去の結果が明確に証明しています。
また、リザルトだけでなく、昨年のフルームやコンタドールの様に "歯車が狂う" という意味に於いても、この2レースは相関し合っている気がします。
フルーム、ニーバリ、バルベルデ(モビスター)、ホアキン(カチューシャ)、ペロー(AG2R)、バルデ(AG2R)、タランスキー(キャノンデール)、ローラン(ユーロップカー)、モレマ(トレック)、ヴァンガーデレン(BMC)などの直接対決に注目です!
◆放送予定 『こちら』