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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
本日(6月1日)、改正道交法が施行されました。
自転車運転中に危険ルール違反を繰り返すと、『自転車運転者講習』 を受けることになる、という内容となっています。
講習の対象となる 『危険行為』 とは、
・歩道通行時の通行方法違反
・信号無視
・一時不停止
・酒酔い運転
・ブレーキ不良自転車運転
・etc、、、
となっています。
一方、『講習制度』 のながれについては、
1.危険行為を繰り返す(3年以内に2回以上)
2.公安委員会が運転者に講習を受けるように命令
3.3時間の講習と手数料5,700円
※受講命令に違反した場合は5万円以下の罰金
となります。
ここで改めて 『自転車安全利用五則』 を確認しましょう。
1.自転車は、車道が原則、歩道は例外
2.車道は左側を通行
3.歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行
4.安全ルールを守る
飲酒運転・二人乗り・並進の禁止
夜間はライトを点灯
交差点での信号遵守と一時停止・安全確認
5.子どもはヘルメットを着用(ロードバイクに乗る際も必ず着用をお願いします!)
実は、『ツアー・オブ・ジャパン』 開催期間中にも、我々主催者からの再三にわたるお願いにも関わらず、海外チームを中心として、練習時や移動走行時などに "問題のある走行" がいくつか繰り返されていました。
彼らにとっては、それが 『レース開催自体が揺らぐ』 ほどの大問題に発展する可能性があることを理解できなかったのもしれませんが、ルールを守れず、時代の流れを感じ取れないスポーツというのは、いずれ相応の制裁を必ず受けることになってしまいます。
J SPORTS サイクルロードレース中継をご覧になられている皆さんの中にも、実際にロードバイクでのライドを楽しんでいる方々は多いと思います。
自転車は、楽しく・便利で・快適な乗り物である一方で、大切な命を預ける乗り物でもあります。
ご自身の安全のためにも、歩行者やクルマのためにも、マナーに注意しての走行をお願いいたします。
また、皆様の周りでも、まだ道交法改正の内容をご存じでない方がいらっしゃるかもしれません。
一緒に、マナーアップのお誘いをしていただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。