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このブログについて

プロフィール写真【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。

栗村修の日常 2013年04月27日

1レースごとに成長する選手たち

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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[スタート直後から集団前方でのアタック合戦に加わる宇都宮ブリッツェンの若手ライダーたち]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

本日、Jプロツアー第4戦の『JBCF群馬CSCロードレース』が群馬サイクルスポーツセンター6kmサーキットで開催され、成長著しいマトリックスパワータグのエースライダー窪木一茂選手が、ここまで圧倒的な強さをみせていたTeam UKYOの新外国人選手、ホセビセンテ・トリビオをスプリントの末下し、Jプロツアー自身初の勝利を飾りました。

宇都宮ブリッツェン勢は、最終局面で形成された13名の先頭集団に普久原選手、中村選手、鈴木近成選手の3名が残り、今期最初のJプロツアーでの勝利を目指したものの、最後の攻防で上記2名に行かれてしまい、最後は中村キャプテンの5位が最高位となっています。

今日のレース、というか、今シーズンのここまでのレース、若手選手たちのキラキラした眼差しと、それとは対照的な不安な表情を数多く見てきました。

学連出身の郡司選手、高体連出身の城田選手にとっては全てが初体験。

既にJプロツアーを1年走っている経験はあるものの、地元宇都宮出身ということで恐らくこれまで感じたことのないプレッシャーの中で走っている鈴木近成選手。

そして、チーム2年目とはいえ、崖っぷち、というよりも崖下から這い上がってきたような状況の、実はまだ選手歴2年半の堀選手。

既にレース後、数人の選手からは悔しさから湧きでてきたのであろう涙をみています。

彼らは、レースに対して、真摯にそして真剣に取り組んでいます。

もちろん、“鬼軍曹”中村キャプテンからみればまだまだ甘ちゃんなのでしょうが、それでも自分がこれまで見てきた数多くの選手たちと比較して、“何かをやってやろう”という気概は決して小さくはありません。

今日のレースでも、彼らは最初の1時間を4人で必死に格上の選手たちとやり合っていました。

その結果、堀選手と城田選手はメイン集団から千切れ去り、郡司選手もなんとかメイン集団に留まったものの最後の勝負に加わることはできませんでした。

そんな中、先週の南紀白浜クリテリウムで惨敗を喫した鈴木近成選手は、前半、中盤とある程度動きながらも、最終的に10位に入る走りをみせました。

ゴールした瞬間、普段は物静かな近成選手が雄叫びをあげました。

悔しさや、色々な気持ちが込みあげたのでしょう。

今日の彼らの走りを決して心から褒める気はありません。

スタートから動き続け、そして後半の勝負にも絡み、その上で優勝を狙える選手になって欲しいからです。

しかし、彼らの現在のモチベーションが、どのチームのどの選手たちにも負けていないのことは伝えてあげたいと思いました。

まだもうしばらく時間はかかるでしょう。

5月には、皆にとってまたまた大きなチャレンジとなるUCIレース2連戦が待っています。

そして、その後の6月には国内頂上決戦となる全日本選手権ロードもあります。

昨年同様に勝利を期待されているファンの方々には申し訳ありませんが、私自身、昨年にはなかった高揚感を持って毎レース戦っています。

怪我をおして出場した飯野選手、懸命にリハビリを続けている鈴木真理選手、冬の手術から完全復調に向けて静かに燃えている普久原選手、あまり自分のチームの選手を褒め過ぎると若干気持ち悪くみえてしまうかもしれませんが、このチームの可能性は決して小さくはありません。

今できることを一歩ずつ、そして精一杯にやる。

それに尽きます。

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