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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
[JBCF湾岸クリテリウムを観戦するガンダム]
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
『機動戦士ガンダム』 というアニメがあります。
私が小学生の時にリアルタイムで放送されていたアニメであり、人気モビルスーツのプラモデルを買うためにおもちゃ屋に並ぶなど、当時の小学生たちの間で一大ブームを巻き起こした伝説の作品です。
今でもたまにガンダムのストーリーを思い出すことがありますが、人口増の問題などを解決するために人類が宇宙へ移住していく姿が描かれていたりと、表現方法や各種ネーミングなども含めて脚本の完成度の高さに改めて関心してしまいます。
私はアニメマニアではありませんが、完成度の高いアニメを創っている人たちの発想力にはよく驚かされます。
普通の人達が思いつかないような独特の世界観を持ちながらも、行き過ぎてしまわないバランス感覚をも併せ持っています。
どんな仕事でもそうですが、新しい発想を生み出せなくなったり現状維持に終始するようになってしまうと、いずれその事業は衰退を開始します。
本来 『発想』 とは無限大のはずですが、需要のある発想を生み続けることは並大抵なことではありません。
デザインでも食べ物でもそうですが、ブームを巻き起こしたり長期間に渡る需要を生みだすものというのは、それらが世に出た瞬間は若干のアレルギーを生みだしてしまうことは少なくないでしょう。
ある種の意外性がなければその殆どが平凡に終わってしまうからです。
それら重要な意外性を創りだす人達というのは、横並びの世界の中ではたまに上下左右へハミ出してしまうこともあるかもしれません。
しかし、そういった人達がいなければ文明が発達することもなかったはず。
アニメという世界は 『意外性』 が標準化されている数少ない世界です。
人マネと正確なルーティーン作業だけでは何一つ評価を得ることができないわけですから。
『経験』 や 『伝統』、『継続』 というものの重要性は重々理解しているつもりではありますが、ダウントレンドにある業界に必要なものがそれらだけではないということは多少考える能力があればわかるはずですね。
そういえば、宇都宮ブリッツェンにも優れたマンガ家がいます。
今年からゼネラルナンチャラに就任した人です
結局のところ、色々な考え方と様々な能力を持った人材を集めなければいけないということなのでしょう。
似たもの同士が集まってキズを舐め合っているだけでは後退はできても前進はできない…
求む多様性