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このブログについて

プロフィール写真【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。

栗村修の日常 2012年11月16日

自転車版チャンピオンズリーグ?

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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ここ数年、いくつかのトッププロチームが『UCIワールドツアー』から離脱して、新たなリーグを発足するという話が噂されてきました。

そしてここへきて、オメガファルマ・クイックステップのオーナーでもあるバカラ氏が中心となって、自転車ロードレース版のチャンピオンズリーグを立ち上げようという動きがでているようです。

以前はUCIと決裂する様な流れでしたが、今回の構想はUCIとも仲良くやりながら構造改革を行おうという方向性のようです。

プロの自転車ロードレースを『もっと組織的にビジネスとして確立しようではないか』ということなのですが、当然この流れに乗れないかもしれないプロコンチネンタルチーム関係者からは不満の声も出ているようです。

先日のブログにも書きましたが、自転車ロードレースの歴史というのは、『レースという名の会場』を提供するレースオーガナイザーと、『チームという名のサーカス団』を経営する一匹狼的チームオーナーの個別契約が積み重なってシーズンが形成されてきた経緯があります。

大きなチームを運営できないチームオーナーというのは、ビッグレース(グランツール)の出場枠をピンポイントで狙い、そこでの走りによってドメスティックなチームスポンサーを満足させるという手法で生計を立ててきました。

しかし、今後、『自転車ロードレース』がある意味でプロスポーツとして確立してしまうと、現在の様に比較的簡単にプロチームを運営することが困難になってくるのは間違いありません。

ドーピング問題も含めて、自転車ロードレースというスポーツの未来に関係してくる話だと思うので注意深く見守っていきたいと思います。
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