最近のエントリー
カテゴリー
アーカイブ
このブログについて
【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
本日、第4次キャンプが終了しました。
これでプレシーズンに於ける宇都宮周辺でのウィークリーキャンプをすべて終えたことになります。
12月から順調に距離を重ねてきた普久原選手や中村選手は厳しい寒さのなかで4ヶ月で12,000km(日本縦断x6回分)以上の距離を走ったことになります。
骨折の影響でスタートが遅れていた増田選手や初山選手もしっかりとコンディションを上げてきました。
廣瀬キャプテンもチーム運営の仕事をしっかりこなしながら厳しいトレーニングを消化し、チーム発足後最も良い状態を維持しています。
一方で、若い選手たちが逆境のなかでモガいています。
ルーキーの飯野選手は厳しいトレーニングをほぼ消化してきたものの、ここへきて首の痛みを訴えてキャンプ最終日は別メニュー。
最年少の堀選手は開幕戦で前腕3箇所を骨折する怪我を負って未だ入院中。
3年目の若杉選手は今年も膝の故障で第4次キャンプはほぼキャンセルとなっています。
飯野選手に関しては首の痛みを除けば高い可能性を示しているので問題はありませんが、若杉&堀選手は精神的にも肉体的にも今大きな試練の中にいます。
しかし、この向かい風に負けなければ必ず素晴らしい時間が訪れるはずです。
人は逆境に置かれると色々なことを考え、これまでの自分を振り返り、そして闇から抜け出すための方法を模索し続けます。
『人生はプラマイゼロ』
悪いことのあとには必ず良いことがある。
良いことがあってもそこでアグラをかかずに更なる努力(苦しみを乗り越えれば)を続ければ更に新しい自分と出会うことができる。
逆境に喘ぐ若い選手たちにとっての春は少し遅れてやってくるのでしょう。