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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
本日、「宇都宮ブリッツェン」を運営する「サイクルスポーツマネージメント株式会社」の新社長に、昨年まで取締役に就いていた砂川幹男氏(62)が新たに就任することが発表されました。
チーム発足時に代表を務めていた馬場氏は、既に現職を退いており「Jサイクルツアー」を運営する全日本実業団自転車競技連盟の理事に就任し、同シリーズの発展を目指す「制度検討委員会」のメンバーとしてリーグ構築の準備に着手することになっています。
馬場氏につきましては、ブリッツェン設立の準備を行っていた2008年夏ごろに、廣瀬キャプテンを助ける形でチームの運営法人の登記手続きなどを担当し、チームが軌道に乗るまでの数年間をブリッツェンで過ごす予定となっていました。
一方、新たに社長に就きました砂川氏は、廣瀬キャプテンがスキル・シマノで活動していた2007年頃より同チームの設立構想を立ち上げ、水面下で様々な準備を行ってきた陰の発起人と言えます。
今や、宇都宮の代名詞と言ってもいい「餃子」の仕掛け人の一人でもあり、様々な意味で宇都宮ブリッツェンを支えている大きな存在です。
チームが予定よりも早く地元主導での舵取りに成功したこともあり、馬場氏は本来の目的であるリーグの制度構築の仕事に戻り、Jサイクルツアーの将来を担う「地域密着型」のモデルチームである「宇都宮ブリッツェン」の発展とあわせて大きな目標に突き進んで行く事になります。
我々が関わっているプロジェクトというのは、すぐに形に出来るような簡単なものではなく、それこそ10年単位での視野が必要になってくるでしょう。
私自身のことで言えば、現状の形を思い描いたのはミヤタの監督になった9年前であり、予想以上に多くの時間を費やしてしまっています。
ただ、ロードレースの選手が強くなるプロセスと一緒で、今は粘り強く前に進んでいくことが大切なのだと感じています。