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このブログについて

プロフィール写真【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。

栗村修の日常 2010年03月24日

地域型チームの広がり

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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Jサイクルツアー初戦が終了して今期の同シリーズの雰囲気が少しづつみえてきました。

登録チームは全27チーム。


◆企業系の実業団チームは5チーム

シマノレーシング(UCI CONTINENTAL)
※アジア&国内レース

TEAM NIPPO(UCI CONTINENTAL)
※欧州レース

マトリックスパワータグ・コラテック
※国内レース

愛三工業レーシングチーム(UCI CONTINENTAL)
※アジアレース

チームブリヂストン・アンカー(UCI CONTINENTAL)
※欧州&アジア&国内レース


◆独立型チーム20チーム(その殆どが国内レースメイン)

宇都宮ブリッツェン(UCI CONTINENTAL)

パールイズミ・スミタ・ラバネロ

MASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTS

ほか17チーム


◆学生チームは2チーム

鹿屋体育大学BLUESKY

法政大学レーシングチーム


現状では、チームの規模や形態に大きなバラつきがありますが、数年前に比べるとレース自体のステイタスと理念が確立してきているので、登録チームもある程度の決意をもってシリーズに参戦しているように映ります。

そして、私自身が注目しているのは、今期登録した27チームのうち、「地域名」をチーム名に入れているところが何チームあるか?というところです。

数えてみると7チームありました。


宇都宮ブリッツェン

湘南ベルマーレ(旧コムレイド)

なるしまフレンドレーシングチーム八王子

GRUPPO AQUA TAMA(多摩川)

スワコレーシングチーム(諏訪湖)

かぶちゃん農園・ボンシャンス飯田

イナーメ・アイランド信濃山形


また、今期はJサイクルツアー登録していないものの、宇都宮ブリッツェンの辻善光選手の兄である辻貴光選手が、奈良で地域密着型チーム「CIERVO奈良」を立ち上げ、将来的には宇都宮ブリッツェン規模のチームへと拡大しいく計画を持っています。

今後の流れとしては、全チームがJサイクルツアー登録に関して、チーム名に地域名を必ず入れ、地域対抗色をうまく演出していくことが重要だと感じています。

Jサイクルツアー自体や、そこに登録しているチームを、現状で一括りに「プロリーグ」や「プロチーム」と呼んでしまうと、かなりの違和感が生じます。(世界基準でプロチーム言えば、プロコンチネンタルチーム以上のことを表しますので、現状では国内にプロチームは存在していないことになります。)

トップチームであれば、年間予算が5000万円を大きく超えるところがある一方で、クラブチームは年間50万円ほどの活動資金であとは選手の持ち出しで活動しているところもあるのが現状…

この格差が、観る人たちに違和感と混乱を与えてしまっているのは事実です。

それを、「地域対抗リーグ」という方向に振れば、チームの予算や、登録している選手がプロだろうが会社員だろうが学生だろうが、強いものが純粋に賞賛されるレースに変わってくると思うのです。

例えば、シマノレーシングが来期から「シマノレーシング-堺」といった風に名称を設定すれば、Jサイクルツアー上では「堺」のチームであり、そのメインスポンサーがシマノであるという解釈が生まれます。

今までシマノレーシング自体には興味がなかった堺市民の人達が、宇都宮の様に「地元」を応援したいと思うかもしれません。

大学チームも、鹿屋体育大学が「鹿屋体育大学-鹿児島」という名称を設定すれば、Jサイクルツアー上では「鹿児島」のチームということになるのです。

あくまでも理想論ですので問題点などは多々あると思うのですが、先日の熊谷クリテリウムの際に宇都宮からブリッツェンファンの方々や地元メディアの方々がたくさん会場に集まって下さった様に、各チームがそれぞれの地域からファンやメディアを呼べるようになれば、レース自体のステイタスは間違いなく上がっていくはずです。

そして、地域密着型チームがそれぞれ年に1〜2レースを開催し、誰でも加入できる下部組織のチームを持てば、かなり理想的な環境が構築されることになるでしょう。

先日、これまで「コムレイド」として活動してきたクラブチームが「湘南ベルマーレ」の傘下に入り、Jリーグ組織の地域密着型チームという新しい形態での活動を発表しました。

「地域型チーム」という形を演出すること自体にお金がかかるわけではないので、是非今後はJサイクルツアーチームが「地域名」を取り入れる方向に徐々に向かって欲しいものです。

ちなみにフランスのエリートアマチュアカテゴリー(プロ予備軍)のチーム名にはほぼ間違いなく地域名が入っています。

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