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このブログについて

プロフィール写真【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。

栗村修の日常 2010年02月04日

伝える事

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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気がつけば、自分の仕事のなかで「伝える事」の割合がすごく増えている。

小学生の頃は、どちらかというと「伝え下手」だった自分がこんな風になるとは不思議な感じ。

一人っ子だったせいもあるかもしれないが、子供の頃は他人との駆け引きは常に後手にまわっていた。

好き、嫌い、欲しい、欲しくない、天才、ばか、う〇こ…

子供がストレートに使う言葉にも、それぞれの子供が育った環境が影響しているのか、言葉の裏に秘められた意味合いがその子供によって微妙に違っていた気がした。

自分はそんな中で「駆け引き」を知らない部類に入っていた。

好きと聞けば「好きなんだろうなあ」と単純に信じたし、誰かの「悪口」を言っている子供を見れば「嫌いなんだろうなあ」と勝手に解釈した。

親もどちらかと言えば「他人に優しくしなさい、そうすれば自分に還ってくるから」という育て方をしていたと思う。

人によっては「何を甘い事言ってんだ、みんな自分のこと考えて生きてんだよ」と言うかもしれない。

大人になる過程でも、色々な国や地域に行くようになり、人間の表現の奥深さを垣間見る機会が増えた。

同じ日本のなかでも、感情を表現する言葉の使い方が千差万別で、自分の言葉の価値観で解釈すると「理解不能」に陥る事もしばしば…

そう考えるとコミュニケーションにおいて未だに「後手」にまわっているのかもしれない。

そんな自分が「伝える」という仕事を担当する様になったのは何故なんだろうか?

先日、ブリッツェンが大変お世話になっている、「栃木県デザイン協会」の坂本会長にご挨拶に行った際に、「人間は生物学的に弱者としての期間が長かったからこそ生き延び進化した」と仰っていた。

「何事もまずは負ける事から始まったほうが良い。だからブリッツェンも最初は負けてもいいんですよ(笑)」という温かいアドバイスを頂いた。

コミュニケーションで後手にまわるという事は、自分は常に人との対話で負けてきたのかもしれない。

だからこそ情報の伝達方法について考える機会が人よりも多かったのか?

でも未だに負け続けている気もする…(汗)

人生の謎は深まるばかりである…


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[少年サンデーで連載中の"ツール!" サンデーで監修やるようになるとは…]

http://websunday.net/rensai/tour/

ツールにたどり着く前に終わらないようにがんばります…マンガの世界も弱肉強食のようです(汗)

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