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サイクル ロードレース コラム 2024年3月4日

【Cycle*2024 ストラーデ・ビアンケ:レビュー】大会創設以来最長81kmの独走!2位以下に大会史上最大のタイム差2分44秒で勝利したのはタデイ・ポガチャル

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル

【ハイライト】ストラーデ・ビアンケ|Cycle*2024

ストラーデ・ビアンケ

集団はウェレンスのペースアップで長く伸び......

例のモンテ・サンテ・マリエに差し掛かると、ウェレンスはさらにペースを上げた。すでに30人ほどにまで絞り込まれていた一団は、上りでも、下りでも、まるで糸のように細く長く伸び、いつしか千切れ千切れになっていた。

「サンテ・マリエでは雹の嵐が吹き荒れて、厳しい状況だった。でもチームがハードに仕事をしてくれた。ある瞬間、周りがなにも見えなくなった。とてつもなく泥だらけだった。そこで決めたんだ。アタックしよう、って」

残り81km。そこまでチームメイトの背後に潜んでいたポガチャルが、前方へと潔く躍り出た。セップ・クスやシモンズも慌てて反応を試みるも、無駄だった。加速一発で、すべてを置き去りにした。

ライバルたちが決して足掻かなかったわけではない。ほんの2km先では、マキシム・ファンヒルスが単独で追走を開始した。しかし第8セクターを抜け出す時点で、すでに1分15秒以上の遅れを喫していた。10kmほど先では、ディフェンディングチャンピオンのトム・ピドコック擁するイネオス・グレナディアーズが、必至の集団牽引に乗り出した。ファンヒルスの回収には成功したが、ポガチャルとの差は縮まるどころか、ただただ広がっていくばかり。

差が2分半にまで開くと、残り60km、とうとうイネオスは追走作業を投げ出してしまった。集団内の他の選手が、協力する様子を見せなかったせいかもしれない。特にヴィスマ・リースアバイクは、25人前後のグループに最多4人を送り込みながら、まったく存在感を示さなかった。あとは牽制と散発的なアタックの繰り返し。そもそも誰かが飛び出しては、ウェレンスがつぶしにかかり、ベン・ヒーリーが出し惜しみせず幾度となく前進するも、逃げ出すことは叶わなかった。

後方のごたごたなど気にも止めずに、ポガチャルは一定リズムを刻み続けた。いつもより長い準備期間を終え、この3月2日こそがシーズン初戦だったが、まるでトレーニングの続きであるかのように黙々とペダルを回した。残り40kmで、差は3分45秒にまで大きくなった。

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