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【Cycle*2024 パリ〜ニース:プレビュー】まさしくツール・ド・フランスの前哨戦、五輪への敬意も表しつつ7月の四天王頂上決戦へ向けてログリッチとエヴェネプールが直接対決
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか最終ステージには波乱を生み出す要素がいくつも用意されているパリ〜ニース
しかも土曜日のクイーンステージが終わっても、総合争いは終わりではない。最終日に総合表彰台が入れ替わったのは過去10大会で8回。総合首位の交代劇さえ、この10大会で3回もあった。今年も最終ステージには、波乱を生み出す要素がいくつも用意されている。
ニース発・ニース着の全長109.3kmのコースは、いつも通り、まるでジェットコースターのようだ。全部で5つの山岳がちりばめられた。上りも下りも、この一帯は、ひたすら曲がりくねった道が続く。実はスプリントポイント=ボーナスタイム収集チャンスに指定された、第6の山岳さえ存在する。それが……おなじみのエズ峠。今年のツール・ド・フランス最終日では、このエズへの上り(全長1.6km、平均8.1%、最大13%)が、そっくりそのまま個人タイムトライアルのコースとなる。
ツール本番ではエズからニースへとまっすぐ下って終了なのに対して、パリ〜ニースでは、途中で道を引き返して1級コル・デ・キャトル・シュマン(3.6km、8.8%、最大16%)へと寄り道だ。5年ぶりに登場するこの激坂のおかげで、最終山頂からフィニッシュまでのダウンヒル距離は、わずか9.3kmへと短縮される。この迂回路が初めて登場した2018年は、マルク・ソレルが37秒差をひっくり返して、衝撃的な大逆転総合制覇をもぎ取った。逆に翌2019年は総合首位エガン・ベルナルが、そこまでの道程で2位ナイロ・キンタナから遅れを取るも、ここからの猛ダウンヒルで見事に差を詰めた。
手に汗握るサスペンスは、地中海岸にて幕を閉じる。第82代パリ〜ニース王者は、黄色い衣を身にまとい、4カ月後もこの地にマイヨ・ジョーヌ姿で戻ってくることを夢見るのだ。
文:宮本あさか
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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