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【Cycle*2024 ストラーデ・ビアンケ:プレビュー】215kmのロングレースとなったストラーデ・ビアンケ、グラベル区間と激坂も増えて難易度も人気もさらに高まる
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか激坂も含まれる丘陵地帯
なにしろ続く第9セクターを抜けると、2024年大会は、全長30kmほどの大きな周回路に入る。自ずと激坂コッレ・ピンズート(序盤の400mにわたり勾配12%超・最大15%、第10&14セクター)と、間髪を容れず襲いかかるレ・トルフェのさらに激しい坂道を(やはり序盤400mが平均13%・最大18%、第11&15セクター)とを、今年はそれぞれ2回通過しなくてはならない。2021年大会ではファンデルプールが「最終」セクターで勝利へのアタックを決めたが、激坂が2倍に増えたことで、やはり展開に変化が起こるかもしれない。
たとえ白い道で優劣がつかずとも、道の終わりには、最高の舞台が待っている。シエナの旧市街を貫く石畳の坂道は、狭く、険しい。ラスト1kmから本格的に上り始め、そこからの500mは平均勾配12.4%・最大21%のすさまじい激坂なのだ。一旦上り詰めた先の、フィニッシュ地カンポ広場へといざなう下り坂もまたひどくトリッキーで、最後の一瞬まで気を抜くことは決して許されない。
パリ〜ニースの開幕前夜に開催されるため、残念ながら「全員集合」は不可能なのだ。それでも、今年も変わらず、幾多のクラシックハンターがストラーデ・ビアンケへと吸い寄せられた。
ディフェンディングチャンピオンのピドコックは、ゼッケン1番でスタートラインに並ぶ。しかも2度今大会を勝ち取ってきたミハウ・クフィアトコフスキに加えて、グランツールライダーとなる以前は北クラシックハンターであったゲラント・トーマスに、21歳伸び盛りのマグナス・シェフィールドと、イネオス・グレナディアーズのとてつもなく強力なチームメートたちが周囲を支える。
アラフィリップは己の才能を再証明するために、全力で今大会に挑むはずだ。昨秋グラベル世界選手権を制したマテイ・モホリッチは、この春は白い道の攻略を企てる。また「石畳に専念」するために欠場を選んだファンアールトに代わって……クリストフ・ラポルトがストラーデ・ビアンケ初参戦。ちなみに2月4日までシクロクロスを全力で転戦してきたファンデルプールは、ロード初戦はサンレモを予定しているとのこと。
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