人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2023年10月17日

【Cycle*2023 ジャパンカップサイクルロードレース:レビュー】冷雨のサバイバル ルイ・コスタが復活のシーズンにさらなる彩り加える初優勝!

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
  • Line
先頭3人で最終周回へ

先頭3人で最終周回へ

その通り、この一連の動きが決定打になった。最終周回の鐘を聞く頃には、後続との差は1分以上に。3人の中から優勝者が出ることはほぼ間違いない情勢となった。周回後半でマルタンが再三アタックしたけど、どれも他の2人を引き離すまでには至らない。

そして3人のままで最終局面へ。この中で一番若い(23歳)エンゲルハルトを前に出したコスタとマルタン。まずマルタンが早めにスプリントを開始したが、加速しきれない。逆に最後のストレートまで仕掛けどころを待ったコスタが、フィニッシュまでの150mを一番に疾走。30回目のジャパンカップの王者となった。

「めまぐるしく変化するレースで、雨と寒さがそれに追い打ちをかけた。どれだけ耐えられるかと集団内の良い位置を押さえておくことが重要だった。集団にはチームから3人が残っていたので、数的に有利だったことも味方したね。これ以上ないシーズンの締めくくりになったよ!」(コスタ)

ジャパンカップ初制覇にVサインのルイ・コスタ

ジャパンカップ初制覇にVサインのルイ・コスタ

2013年にロード世界選手権を勝ち、マイヨ・アルカンシエルにも身を包んだことのある37歳。その年にはツール・ド・フランスさいたまクリテリウムにも参加していて、それ以来の来日だった今回。「良い印象しかない」という日本で、最高の走り。今季はブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージで勝利を収めるなど、シーズンを通して好調を維持。思い通りに走れない時期が長かったが、ここへきて完全復活を印象付けている。

そこで気になるのが、来季に向けた動向。今大会前にはヨーロッパのサイクルメディアを中心に移籍の可能性が報じられていた。「来年もUCIワールドチームで走るのは間違いない」とコスタ自身が語ったとされる報道もあったが、この走りで一層注目が高まっている。

表彰台の頂点こそ逃したものの、エンゲルハルトが2位、マルタンが3位。それぞれに将来が有望視されるパンチャーと、2年連続のツール・ド・フランス個人総合トップ10。冷たい雨の中でも、その力が反映された結果になったと言えよう。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ