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サイクル ロードレース コラム 2023年10月6日

【Cycle*2023 グラン・ピエモンテ:レビュー】アンドレア・バジオーリが4選手による争いを制し初優勝 大注目のワウトは丘陵地帯でのハイペースについていけず

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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小集団スプリント勝負はバジオーリに軍配

小集団スプリント勝負はバジオーリに軍配

「一緒に逃げてきた3人の動きを予測できたことが勝因だね。最終コーナーを抜けたらすぐにアランブルがスプリントをすると思ったし、ヒルシにもスピードがあることは分かっていた。僕も持っている力をすべて出してスプリントをしたよ」(バジオーリ)

“ウルフパック”スーダル・クイックステップは、これで今季55勝目。これだけ勝利を重ねながらも、チームの先行きは不透明だ。ユンボ・ヴィスマとの合併話が熱を帯びる一方だが、選手たちはただただ目の前のレースに集中する。バジオーリ個人は来季からリドル・トレックへの移籍が決まっており、4年間過ごしてきた現チームでの最後の日々に感慨を抱いている。

「このレースが終わったら、残すところあと一戦。勝ってチームに感謝を伝えたいと思っていたんだ。本当に感動的だよ。僕はチームメートやスタッフが今後もうまくやってくれると信じている。今日の勝利は彼らに捧げるよ」(バジオーリ)

バジオーリ、ヒルシ、アランブルと表彰台を占めたはるか後方では、ワウトがチームメートらと完走を目指して終盤区間を走行。最終的にバジオーリから3分37秒差の52位でレースを終えた。ターゲットに据えるグラベル世界選手権への最終調整としてはいささか物足りない感じもするが、本人は心配ないと言い切る。

「初めて走るレースだったから、どう攻略すべきかイメージできていなかったことが反省点だね。グラベル世界選手権へは何の不安もないよ。今日のレースとはまったく要素が異なるし、イメージもできている。今は楽しみでいっぱいさ」(ファンアールト)

深まる2023年シーズン。10月7日にはイル・ロンバルディア、同15日にはジャパンカップサイクルロードレースと、観る者にとっても大事な、大事なレースが控えている。終わりゆくシーズンに思いを馳せつつ、残るレースへ心を通わせていきたい。

文:福光 俊介

福光 俊介

ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う

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