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サイクル ロードレース コラム 2023年8月12日

【Cycle*2023 UCI世界選手権大会 女子エリート ロードレース:プレビュー】フォレリングとコペッキーがツールの好調そのままにアルカンシエル挑戦! ニエウィアドマ、リッパート、ダイガートもそろい大激戦は必至

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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パリ〜ルーベ ファム

先頭は元世界女王のエリーザ・バルサモ

チーム力の高さならイタリアも負けていない。2年前の世界女王エリーザ・バルサモのスプリント力にも頼れるし、昨年3位のシルヴィア・ペルシコも控える。両者とも変化の多いコースに対応できるので、最後まで前線で走り続けた側で勝負していくことになるだろう。

8月10日実施の個人タイムトライアルで銀メダルを獲ったグレース・ブラウン(オーストラリア)は、コース適性に自信を見せるひとり。早めの仕掛けで独走を狙っていくかもしれない。アマンダ・スプラットやブローディー・チャップマンらが逃げでライバル国に先手を打つことも考えられる。

早めの仕掛けとの観点でいけば、ツールの山岳でインパクトを残したカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド)や、第2ステージで勝っているリアヌ・リッパート(ドイツ)も流れを変える力を持つ。オランダやベルギーの主導権争いが色濃くなったときに、局面を打開できるのは2人のような脚を持つ選手だろう。

個人タイムトライアルで女王返り咲きを果たしたクロエ・ダイガート(アメリカ)は、体調次第で出走を決める。ここ数日はトラック競技との過密スケジュールに加え、風邪症状にも悩まされたが、回復具合は果たして。「出場できればおもしろいレースができる」とも語っており、自信はそれなりにあるようだ。

ツールで好走が光ったアシュリー・モールマン(南アフリカ)やエマセシル・ノルスゴー(デンマーク)もアウトサイダーとして押さえておきたい。個人タイムトライアルでは失意のリタイアに終わったマーレン・ローセル(スイス)は、気持ちを切り替えてスタートラインにつけるだろうか。

このレースではアンダー23部門も併催され、23歳未満の最上位選手にもマイヨ・アルカンシエルが贈られる。こちらはカタブランカ・ヴァシュ(ハンガリー)やアンナ・シャクリー(イギリス)、アリー・ウォラストン(ニュージーランド)あたりがトップを争う。

日本からは與那嶺恵理と小林あか里がエントリー。あらゆるレースを経験してきた與那嶺がグラスゴーの難コースにどう立ち向かうか。アンダー23対象の小林は、8月11日にマウンテンバイク・クロスカントリーで29位。今度はロードバイクに乗り換えて世界のトップライダーに挑む。

今レースは現地時間正午(日本時間20時)にスタートが切られ、同15時50分頃(23時50分頃)のフィニッシュが見込まれている。新女王の誕生か、はたまたベテランたちの復権があるのか、マイヨ・アルカンシエルの行方から目が離せない!

文:福光 俊介

福光 俊介

ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う

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