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【ツール・ド・フランス2023 第4ステージ結果速報】ファンデルプールに牽かれたフィリプセンがスプリント勝負で2連勝、マイヨ・ヴェールに袖を通す
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部第5ステージコースマップ
7月5日(水)第5ステージ
ポー > ラランス
162.7 km(山岳)
今年のプロトンはフランスの5大山脈をすべて制覇するからこそ、5日目にして、早くもピレネーへと足を踏み入れる。道の上には1級峠と超級峠が立ちはだかり、最終マイヨ・ジョーヌ候補の調子を見定める絶好の機会となりそうだ。
節目の110回大会を迎えたツールが、ポーに立ち寄るのはなんと史上74回目。この夏には第2回ツール・ド・フランス・ファム最終日の舞台ともなる。一方で 2018年に初めて区間フィニッシュを迎え入れたラランスだって、今年で早くも3回目。しかも2020年第9ステージでは、今回と同じポー発ラランス着で勝負が争われ……タデイ・ポガチャルの記念すべきツール区間初優勝を演出している!
その3年前のステージとほぼ同じコースが用意された。前半は平坦基調で、中盤には巨大山岳が立ちはだかる。その超級スデ峠(登坂距離15.2km、平均勾配7.2%)へのアプローチは少々異なるものの、後半は完全に同じ道を突き進む。つまり下った先の谷間で3級イシェール(4.2km、7%)をこなし、残り25kmから、いよいよ最後の難関1級マリー・ブランクへと挑みかかる。
ちなみに3年前は、序盤1時間ほど、壮大なアタック合戦が繰り広げられた。またスデ峠からの下りを利用して、逃げは大胆にタイム差を開きにかかった。マリー・ブランクの全長7.7km・平均8.6%の上りに入ると、満を持して総合系チームが高速隊列を組みあげる。上れば上るほど険しさが増していき、ついには勾配13%台後半にまで達する厳しい上り坂では、山頂まで3km、ポガチャルが攻撃に転じた。
山頂からフィニッシュまでは、いまだ18.5kmの距離を残している。うち半分はヘアピン多発のダウンヒルで、残る半分は追い風モードの平坦直線路。目まぐるしい展開の果ての、最後の最後までサスペンスが続くのかもしれない。3年前のポガチャルは総合ライバルたちと協力しあうことで、残り1kmで逃げの最後の1人を捕え、5人によるスプリントを制している。
高低差図
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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