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サイクル ロードレース コラム 2023年5月27日

【ジロ・デ・イタリア2023 レースレポート:第19ステージ】ブイトラゴが今大会クイーンステージ制す!マリア・ローザ死守したトーマス「明日のためにパワーをセーブすることにした」

サイクルロードレースレポート by 山口 和幸
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わずかな差ではあるが、これが翌日の山岳タイムトライアルでどうなるかは、24時間後でないと評価することはできないはずだ。

最大のニュースはアルメイダが再びわずかに離されたことだった。アルメイダはログリッチに23秒、トーマスに20秒の差をつけられてしまった。最終日前日の個人タイムトライアルは総合成績でトーマスから59秒遅れ、ログリッチから33秒遅れでスタートすることになる。

59秒という差は記憶に新しい。2020年ツール・ド・フランスの最終日前日、ラ・プランシュ・デ・ベルフィーユで山岳タイムトライアルが行われたが、前日まで57秒遅れの総合2位につけていたタデイ・ポガチャルがログリッチを逆転。終わってみれば59秒差をつけてトップに立ったのである。

3年前の夏、ログリッチは最終日前日にマイヨ・ジョーヌを失ったことを忘れることはないだろう。

マリア・ローザを死守したトーマス

マリア・ローザを死守したトーマス

山岳ステージでマリア・ローザを死守したトーマスは、まずは安堵の言葉を発した。
「タフな1日だったが、アシストたちが本当によく走ってくれた。UAEチームエミレーツかユンボ・ヴィスマの選手がステージ優勝を狙うかもしれないと予想していたが、それは実現しなかった。

登りの多い長いレースだった。残り400mを走っているとき、フィニッシュまではまだ遠いと気づいたが、ジョアンからタイムを稼ぐことができたのでよしとした。明日のためにパワーをセーブすることにした。明日のレースは、今日の最後の500mよりも自分に合っていると思う。だから自分のことに集中して、できるだけ速く走ることをこころがけたい」

バーレーン・ヴィクトリアスの新城幸也は、チームメートの勝利から43分20秒後、他のチームメート2人とポイント賞ジャージを着用するジョナサン・ミラン(イタリア)をアシストしながら一緒にフィニッシュ。制限時間内にミランをゴールさせたことで、ポイント賞の獲得に大きく前進した。またチーム賞も1位を守った。新城の総合成績は5時間08分37秒遅れの122位。

第20ステージは個人タイムトライアル。しかも距離18.6kmで、標高752mから1766mまで上り詰めるヒルクライムだ。

新城は全体の4番目、11時33分(日本時間で18時33分)に出走する。トップ3はアルメイダが17時08分(日本時間で深夜零時08分)に、その3分後にログリッチ、さらに3分後にマリア・ローザのトーマスがスタートする。果たして総合優勝の行方は?

文:山口和幸

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山口 和幸

ツール・ド・フランス取材歴25年のスポーツジャーナリスト。自転車をはじめ、卓球・陸上・ボート競技などを追い、日刊スポーツ、東京中日スポーツ、Number、Tarzan、YAHOO!ニュースなどで執筆。日本国内で行われる自転車の国際大会では広報を歴任。著書に『シマノ~世界を制した自転車パーツ~堺の町工場が世界標準となるまで』(光文社)。2013年6月18日に講談社現代新書『ツール・ド・フランス』を上梓。青山学院大学文学部フランス文学科卒。

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