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5.6 ジロ・デ・イタリア2023開幕!栗村さんとサッシャさんがその魅力を語り尽くす
サイクルロードレースレポート by J SPORTS 編集部ジロ・デ・イタリア2023コースMAP
栗村:2022シーズンはグランツール全てが国外からスタートでした。
サッシャ:コロナからの復活みたいなところも印象つけたところもあったと思うんですけどね。
栗村:ジロ・デ・イタリアはイタリア一周レースなのに、国外からスタートするの?って思うじゃないですか。なんでかと言うと、これです(とお金のマークを出す)。
サッシャ:生々しいな。その理由なの?
栗村:背に腹は変えられない。
サッシャ:そんな赤字経営なんですか。
栗村:そういうトレンドがあったんですけども2023年のジロ・デ・イタリアはなんと、これをしなかったんです。ほぼ国内でのレース。
サッシャ:じゃあ、もう健全経営。
栗村:ただ大変は大変。スタートはイタリアの中心部ですね。
サッシャ:長靴のちょうど真ん中ぐらいですね。
栗村:そこからスタートするということで、中部から南部に一回降りて、また中部を通って北西部に行く。スイスのアルプスを通ってイタリアのアルプスを通ってドロミテに行って、また中部。ローマに飛行機移動するのかな。中部でフィニッシュです。
サッシャ:最後ローマですよね。
栗村:イタリアを本当に何往復もする感じ。
サッシャ:下に行って、上に行って。また下に行って。
栗村:僕はこのグランツールにはキャッチフレーズをつけているんです。韻を踏んで。ジロ・デ・イタリア2023、キャッチフレーズは「やりす・ぎ・イタリア」でお願いします。
サッシャ:そんなに韻を踏んでないな。ゴロもよくないな。それで言うなら「やりすぎ・デ・イタリア」じゃん。
栗村:それ!「やりすぎ・デ・イタリア」でしょ。
今年のコースは5000m超えの山岳コースが3つ
サッシャ:どの辺でやりすぎなんですか。
栗村:もともとジロ・デ・イタリアって山岳コースが厳しすぎるんですよ。世界最大の自転車レースはツール・ド・フランスって言われてるんですけど、そこに対抗したいが故に。
サッシャ:こっちこそ世界一だって感じですもんね。
栗村:それが毎年、毎年、麻痺してどんどんやりすぎちゃった結果が今年の「やりすぎ」。
サッシャ:ついに行くところまで行ってしまった。
栗村:まず専門的な話になるんですけど、コースの厳しさを表現するときに獲得標高が出てくるんですね。
サッシャ:要するに、何mを一日に上るかですね。
栗村:コースの中で上り坂の標高差を全部足していくんです。それは獲得標高って言うんですけど、大体 3000m台ぐらいからかなりの難コースって言われてるんですよ。
サッシャ:一日に全部で 3000m以上を登る。富士山のほぼ頂上に近いところまで一日で上っちゃうぐらいだと大変。
栗村:ただ今年のジロ・デ・イタリアは、まず第7ステージ。まだ始まって1週間。獲得標高なんと4183m。
サッシャ:富士山を越えた。
栗村:なかなか見ませんからね。そのまた1週間後の第13ステージ。クラン・モンタナ。そのステージの獲得標高5267m。
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