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【Cycle*2023 パリ〜ルーベ ファム:プレビュー】最強コペッキーvs.ルーベ連覇中のトレック・セガフレード 真の“クラシック女王”はパヴェで決まる
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介前・世界女王のエリーザ・バルサモ(トレック・セガフレード)
出場するのは23チームで、各チーム6人編成での出走となる。
最大の焦点は、大会創設から2回勝ち続けてきたトレック・セガフレードの“女王”の座防衛なるか。前回覇者のロンゴボルギーニを筆頭に、同じく3位に入ったルシンダ・ブラント、さらには前・世界女王のエリーザ・バルサモも控え、必勝態勢で臨む。ロンゴボルギーニは新型コロナウイルス感染でバイクから離れた時期がありながらも、4月2日のロンド・ファン・フラーンデレンで3位入賞。調子が戻ってきた。石畳系レースを通じて調整を進めてきたブラント、スプリントになれば絶対的な強さを持つバルサモと、レース運びのバリエーションはいくつも有する。
そこに立ちはだかるのは、現在のプロトンでは最も強いと言われるロッタ・コペッキー(チーム SDワークス)だ。今季ワンデーレース3勝で、そのうちの1つがロンド・ファン・フラーンデレン。ライバルに大差をつけて完勝したところをみると、パヴェ適性や独走力はこのレースでも武器になるはず。そこに、直前のレースであったシュヘルデプライスを勝ったロレーナ・ウィーベスらが加わり、チーム力でも充実する。
「女王の中の女王」マリアンヌ・フォス(ユンボ・ヴィスマ)も3度目の正直に燃える。2年前はデイニャンの逃げを許し2位、昨年は新型コロナ陽性で当日朝に撤退と、悔しさを味わった。ロードだけでなく、トラックやシクロクロスでも強さを発揮してきた彼女なら、ルーベの悪路も攻略できるフィジカルとテクニックを持つことは確か。
今年1月のツアー・ダウンアンダーを制したグレース・ブラウン(FDJ・スエズ・フチュロスコープ)も、ここへきて好調が伝えられる1人。前回4位のエリーズ・シャベイ(キャニオン・スラム レーシング)、同じく6位のフロールチェ・マッカイ(モビスター チーム)も悪路を得意とする。
そしてもう1人、注目したいのが18歳のゾーイ・バックステッド(EFエデュケーション・TIBCO-SVB)。ジュニア時代にロード、トラック、シクロクロスと世界タイトルを総なめし、今季満を持してプロシーンへと飛び込んできた。父は“あの”マグヌス氏。2004年のパリ〜ルーベを制した彼の血を引く、次世代の女王候補が父の愛したルーベのパヴェに初挑戦する。ちなみにマグヌス氏はキャニオン・スラム レーシングのスポーツディレクター(監督)として大会に参加予定。父娘対決の構図にも。
開催日4月8日のルーベの天気は、晴れで最高気温14度、北からの微風との予報。前日までは雨が降り続くとみられ、それによって部分的なパヴェのぬかるみはあるかもしれない。これらがレース展開にどう影響するだろうか。
文:福光 俊介
福光 俊介
ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う
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