人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2023年3月3日

【Cycle*2023 パリ〜ニース:プレビュー】いきなりクライマックス!パリの表彰台をあらそうヴィンゲゴーとポガチャルがしのぎを削る8日間

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
  • Line
パリ〜ニース

山岳ステージは厳しい峠が続く

今年も、最後の日曜日には、手に汗握る興奮のレースが巻き起こる可能性あり。ニースを中心に描かれたコースは、118.4kmという超短距離走に、5つの山岳がぎゅうぎゅうに詰め込まれている。上っては下り、下りては上っての繰り返し。しかも南フランスの山道は、極めて細い上に、執拗に曲がりくねる。特に大会最終峠エズ峠からの高速ダウンヒルの、どきどきはらはら感といったら!

このパリ〜ニース特有の緊迫感を、注目のヴィンゲゴーもポガチャルも、生まれて初めて体験する。「パリ以外=ニース」で史上初めてフィニッシュする来年2024年のツールを睨んで、早めの下見も兼ねているのかもしれない。。ちなみに「ツール以外」のステージレースでの2人の直接対決は、2022年ティレーノに続く2度目。1年前は総合優勝がポガチャルで、1分52秒後の2位にヴィンゲゴーが続いている。

それにしても今季開幕直後から、2人とも超が付くほど猛烈に飛ばしている。ポガチャルがレースデー計6日、ワンデー優勝1回、ステージ優勝3回、総合優勝1回、ポイント賞1回、勝てなかった日は2日のみ……と凄まじい成績を並べた直後に、ヴィンゲゴーもレースデー4日、ステージ優勝3回、総合優勝1回、山岳賞1回、勝てなかった日はにレース自体が悪天候ニュートラルになった1日だけ……と素晴らしいカニバルぶりを披露。手の付けられないほどに強い両者だが、残念ながらこのパリ〜ニースでは、どちらか1人は必ず敗者にならねばならない。

もちろんツール・ド・フランスもパリ〜ニースも、決してヴィンゲゴーとポガチャルだけのものではない。ダニエル・マルティネス(イネオス・グレナディアーズ)やダヴィド・ゴデュ(グルパマ・FDJ)、サイモン・イェーツ(ジェイコ・アルウラー)、ロマン・バルデ(チームDSM)、さらにはジャック・ヘイグ(バーレーン・ヴィクトリアス)等々も、2人に割って入るチャンスを虎視眈々と狙っている。少なくとも、すべての選手にとって、自らの現在の位地を知り、肝心の夏に向け強化計画を立て直す最高の機会になるはずだ。


文:宮本あさか

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ