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ヤンキースvs.ガーディアンズ
今季のアメリカンリーグ ディビジョンシリーズは、上位2シードのヤンキースとガーディアンズが対戦する順当な組み合わせとなった。ホームアドバンテージは第1シードのヤンキースが握っており、シリーズ第1戦はブロンクスのヤンキースタジアムで幕を開ける。
この2チームがポストシーズンで対戦するのは今回が7度目となるが、これはMLB史上2番目の多さであり、過去6回のシリーズはヤンキースが4勝2敗と勝ち越している。
また、2000年以降で見ても、ガーディアンズは2007年のリーグチャンピオンシップシリースで対戦した際(当時のチーム名はインディアンス)にのみヤンキースを撃破しており、2017年、2020年、そして2022年はヤンキースがその先のステージへ駒を進めている。
そんな両者による今回のマッチアップは、リーグ随一のブルペンを強みとするガーディアンズに対し、それ以外の部門で相手を上回るヤンキースと言う構図になっており、戦前予想ではヤンキース有利と見る向きが多いようだ。
現地スポーツサイト『ジ・アスレチック』は現地13日付で掲載した記事の中で、先発ローテーションは、ゲリット・コールを擁するヤンキースの方が戦力で優っているとした。
その上で、ニューヨークのブルペンで核となっているトミー・ケインリー、クレイ・ホームズ、ルーク・ウィーバーらの存在により、「ヤンキースはレギュラーシーズンの大半で大きな懸念点となっていたブルペンの問題を解決した」としている。
一方、「ガーディアンズはレギュラーシーズンで最高のブルペンを誇ったが、ヤンキースのブルペンがこのまま支配的なパフォーマンスを続けることができれば、少なくとも、クリーブランド最大の強みに対して差を縮めることができる」と論じている。
さらに記事では、レギュラーシーズンでは打線で火力の大半を担ってきたアーロン・ジャッジと、フアン・ソトの打棒がポストシーズンに入って冷めている(2人合わせて0本塁打、1打点)ものの、「ヤンキースは攻撃面で明白なアドバンテージを握っている」とした。
そして、グレイバー・トーレス、アンソニー・ボルピー、そしてオズワルド・カブレラに当たりが出ており、主軸の2人もこのまま終わるはずはないであろうことから、「クリーブランドに計り知れないプレッシャーを与えることだろう」と、ヤンキースの優位性を主張している。
『MLB.com』は現地13日付で掲載した両チームの戦力を比較する記事の中で、ヤンキースはホームアドバンテージを握りつつ、ディビジョンシリーズを4試合で勝ち抜いたことで、第5戦までプレーしたガーディアンズよりも休養が長いことを指摘。
その上で、球団史上2番目の長さとなる「14年連続でのペナント獲得失敗に終止符を打つことにハングリーになっている」ことから、ヤンキースが4勝2敗でシリーズを制覇すると予想している。
なお、ガーディアンズは最後のワールドシリーズ制覇から76年が経過しており、「ハングリーさ」と言う意味合いにおいては、決してヤンキースに引けを取ってはいない。
J SPORTS 編集部
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