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野球 コラム 2024年10月4日

【横浜好き】ベイスターズ、球団最多235万8312人の記録。過去の観客動員数の記録を調べてみた

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜DeNAベイスターズ

10月3日に今季の本拠地最終戦が行われ、阪神に1-3で敗戦。クライマックスシリーズ(CS)前哨戦の惜敗で、今季の対阪神戦の負け越しが決まり、試合後のセレモニーで三浦大輔監督は、「3位という結果に終わって、すみませんでした」と頭を下げました。

三浦監督は「もう一度、横浜スタジアムで試合ができるように」と、CSからの下剋上を誓いましたが、この日の試合で同球場でのプロ野球興行における1日の最多動員となる3万3761人を記録。さらに2024年シーズン主催試合の観客動員数235万8312人も、球団最多観客動員数を更新しています。

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最多観客動員数の更新は2019年以来で、コロナ禍による観客動員数減から完全復活したシーズンとなりました。たくさんのファンの歓声がチームの力になることはいつの時代も変わりないもの。今回は球団の年度別入場者数の歴史を調べてみたいと思います。

球団別入場者数の記録が残る最初のシーズン、大洋ホエールズ時代の1952年は23万1730人でした。この年は7チーム120試合制で行われ、セ・リーグ全体の入場者数は290万1829人で全体の1試合平均は6909人。大洋は58勝62敗で、優勝した巨人とは25ゲーム差の4位でした。

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その後は試合数も増え、130試合制で初のリーグ優勝を果たした1960年に56万3500人と初めて50万人を突破しましたが、全体の1試合平均が1万3600人まで増えたリーグでは、最少(リーグトップは巨人の154万3700人)の数字でした。

140試合制だった1964年に78万5850人で当時の球団記録を更新した後は、60万から70万台で推移し、1973年に82万3700人で初の80万人台を記録すると、ほぼ順調に右肩上がりの数字が続き、1978年に143万7000人(130試合制)で一気に100万人越えを果たしました。

この年は、前年までの川崎球場から現在の横浜スタジアムに本拠地移転した年で、チームの順位は64勝57敗9分で4位。観客動員数は前年のリーグ最下位から阪神、広島を抜いて4位となりました。

1980年代後半からは150万人台のシーズンが続き、次に球団記録を更新したのはやはり1998年、チームがリーグ優勝、日本一に輝いたシーズンで、この年は185万7000人を動員しました。

20世紀の終わりに成績も観客動員も、当時のピークに達したわけですが、2000年代に入ってチームが低迷期を迎えると、観客数も目に見えて減少していきました。

3年連続最下位からようやく3位に入った2005年には、1977年以来の大台割れとなる97万6004人に減少。この年からそれまでの球団発表から実数発表になったのが原因で、リーグ全体の入場者数も前年の1377万人から1167万2571人に減少しています。

ここから110、120万人台のシーズンが続きましたが、2012年にTBSからDeNAが親会社に変わり、潮目が大きく変わっていきました。地元密着、ファンサービスに力を入れた経営で、2013年に前年から約26万人増の142万5728人を記録すると、その後は右肩上がりで18年には202万7922人と、ついに200万人台突破を果たしました。

翌2019年に228万3524人で記録更新した後は、コロナ禍による入場制限で観客数が激減しましたが、東京五輪の開催地として外野スタンドを拡張したこともあり、昨季の228万927人から今季の記録更新に至ったわけです。

昨季は阪神、巨人に次ぐリーグ3位の観客動員数で、パ・リーグの福岡ソフトバンクも含めても12球団中4位と、いまやNPB屈指の観客動員数を誇るチームになりました。

本拠地最終戦後、三浦監督は「たくさんのファンの方に声援を送っていただき本当にありがたいです」と感謝していましたが、来年こそ、この熱い声援に応える結果を残してもらいたいものです。

◆先週の度会隆輝(9月28日~10月2日)

一軍の試合がなかった28日のイースタンリーグ・千葉ロッテ戦に3番・ライトでスタメン出場して、4打数1安打(1四球)。CS争いとなる29、30日の阪神戦では出場機会がなく、1日の広島戦も出番なしで10月2日に出場選手登録抹消が決定。

プロ1年目のシーズンは75試合出場で打率.255、3本塁打、24打点に終わった。ポストシーズンでは5日に行われるファーム日本選手権・ソフトバンク戦の出場が見込まれるが、イースタン49試合で打率.347の打撃でアピールし、CSでの出場選手登録を狙う。

文:大久保泰伸

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大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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