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山本由伸(ドジャース)
ルーキー右腕がセンセーショナルなパフォーマンスで待望のメジャー復帰を遂げた。ドジャースの山本由伸は現地9月10日(日本時間11日)、本拠地ドジャースタジアムでのカブス戦で、約3ヶ月ぶりにメジャーの先発登板。
60球ほどと予想された球数制限のあるなか、4回59球を投げ、4安打1失点、8奪三振無四球と支配的な投球を披露した。今永昇太との投げ合いとなった試合は、終盤に逆転したカブスが6-3で勝利し、敵地シリーズで2連勝として勝ち越しを決めた。山本に勝敗はつかなかった。
『MLB.com』でドジャースを担当するフアン・トリビオ記者は試合後、「ヤマモトが復帰戦で4回8奪三振と光り輝く」と題した速報記事を投稿し、その冒頭で、「ドジャースは消耗している先発ローテーションについて、何かしらの良い知らせを喉から手が出るほど欲していた」と前置きした。
その上で、「ヨシノブ・ヤマモトの復帰は完璧なタイミングでやって来た」とし、この日の右腕について、「日本人右腕はまたも見事なパフォーマンスを見せ、支配的な4イニングを投げ、8奪三振で4安打1失点とした」と伝えた。
続けて同記者は、「ヤマモトが戦線離脱していた期間の長さに加え、不安定だったトリプルAオクラホマシティでの2試合の調整登板を考えると、ドジャースは火曜の先発登板で、26歳から何を得ることができるか、完全に把握できないまま試合開始を迎えた」と、復帰へ向けた右腕のプロセスが必ずしも順調でなかったことについて触れた。
しかし、「試合開始直後から、ドジャースが昨冬に投手として史上最高額で12年契約を結んだ選手に相応しいパフォーマンスを得られるのは明白だった」とした。
そして、「ヤマモトは初回に相手打者全員から三振を奪うのに15球しか必要としなかった。彼は時速98マイル(157.7キロ)のフォーシームに加え、スプリットとカーブのコンビネーションで、完全にカブス打線のバランスを崩した」と圧巻の立ち上がりについて伝えた。
また、記事ではこの日の山本の投球内容について、「59球のみで、ヤマモトは11の空振りを奪った」とした上で、「うち6回はシーズン平均より1.7マイル(2.7キロ)速かったスプリットによるものであり、さらにヤマモトはカーブで3回、そしてフォーシームでも2回、空振りを奪った」と伝えている。
ポストシーズンへ向け、頼れるルーキーが、高らかに復活の狼煙を上げた。
J SPORTS 編集部
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