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野球 コラム 2024年9月4日

ドジャースのポストシーズンを現地メディアが展望。アリゾナでの首位攻防戦4連戦を総括

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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復帰が待たれる山本由伸

ドジャースはアリゾナでの重要な4連戦を3勝1敗と勝ち越したことで、ナショナル・リーグ西地区首位の座をより強固なものとした。

さらに現地9月3日(日本時間4日)に敵地で開催されたエンジェルスとのサブウェイ・シリーズで先勝したことにより、地区2位のパドレスとのゲーム差を5.5としつつ、ダイアモンドバックスとの6ゲーム差をキープしたわけだが、現地の識者は、プチ天王山とも表現し得たアリゾナでの4試合をどう見たのか。

『MLB.com』でドジャースを担当するフアン・トリビオ記者は、現地3日付でその問いに対する回答のような記事を投稿しており、「ドジャースの最近のシリーズで押さえておくべき重要な点」と題した記事の中で、砂漠でのシリーズを総括しつつ、ポストシーズンへの展望を論じている。

同記者は記事の冒頭で前置きとして、「敵地でのDバックスとの4試合のうち3勝したことで、ドジャースはなぜ彼らがワールドシリーズ制覇の最右翼であるかを見せつけた」と論じつつ、今後へ向けた重要なポイントとして、「打順のトップ3が運命を決める」「先発投手陣は引き続き懸念材料」、そして「久々にそれぞれの役割を果たす面子が揃った」という3点を指摘。

トップ3云々については、「最終的にはショウヘイ・オオタニ、ムーキー・ベッツ、そしてフレディ・フリーマンが何を提供できるかが、チームのプレーオフでの成功を決める」とした。

そして、昨季のディビジョン・シリーズでベッツとフリーマンが合わせて1安打しか打てなかったことについて振り返った上で、「仮にまたもやそれが起これば、ドジャースはトラブルに陥る」としつつ、現在、大谷が『50-50』へ邁進し、ベッツとフリーマンもアリゾナで見事な働きを見せたことについて触れ、こうなると、「Dバックスは打つ手がなかったし、それは他の大多数のチームも同じことだろう」と論じた。

2点目の先発投手陣の懸念について、同記者はクレイトン・カーショーが15日間の負傷者リスト(IL)入りしたことについて触れつつ、現時点では新戦力のジャック・フラハーティと新人のギャビン・ストーンは安定感を示しているが、「それに続く先発投手には多くの疑問がある」とした。

その上で、レギュラーシーズン中に復帰予定の山本由伸と、タイラー・グラスナウについては、まだ全てが「見込み」である点を示唆。そして、「ドジャースには、上質の肩が揃っているが、あとはそれをまとめられることができるかどうかの問題だ」としている。

3点目については、トレードデッドラインで獲得したトミー・エドマン、ILから復帰してパフォーマンスを上げているマックス・マンシー、今季28本塁打で春先の優良物件だったことを証明したテオスカー・ヘルナンデス、そして復活の兆しを見せ始めたウィル・スミスといった脇を固める選手たちを挙げた。

そして、「スーパースターたちは、スーパースター然としたプレーをする必要があり、それは全てのチームにとって鍵となるが、ドジャースの野手がここ何年かで最も層が厚いのは、ほぼ間違いなく確かなところだ」と評している。

J SPORTS編集部

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