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プロ野球2024公式戦
【ハイライト動画】5月19日 広島 vs.巨人|小園海斗のタイムリーから末包昇大の今季1号で逆転勝利
今季はここまで完封負けが8試合、加えてスコアレスドローが3試合ありましたが、その11試合中、九里は5試合に先発して、うち3試合は無失点の投球でした。開幕から2ヶ月弱、8試合目の今季初勝利に、お立ち台では声を詰まらせる場面も見られました。
そして、同一カード3タテがかかった19日、この日はチームにとって、ある意味『鬼門』と言える試合でした。それまで今季の日曜日のマツダスタジアムの試合は、3試合で未勝利。さらに計23イニングで得点ゼロと、貧打に苦しむ今季を象徴する結果となっていました。
この日も初回から先発のアドゥワ誠が、3失点と厳しい立ち上がりでしたが、その不穏な空気を一掃したのが、覚醒中の4番とGキラーの和製大砲候補の活躍でした。
今季は、ここまで2試合12イニングの対戦で、1得点のみという相手先発・高橋礼から、その裏すぐに小園のタイムリーで日曜マツダでの初得点を挙げると、6番に入った末包昇大の今季1号となる3ラン本塁打で逆転。その後も林晃汰、秋山翔吾のタイムリーや、菊池涼介の2号ソロ本塁打などで追加点を重ね、9-3で3タテを決めました。
この日は逆転弾に続いてダメ押し点となるタイムリーなど、3安打猛打賞の末包は、プロ3年間で巨人戦の通算打率が.364、7本塁打、16打点。通算14本塁打のうち半数が同カードという右の4番候補は、究極のGキラーと言えそうです。
好相性を活かして2位に浮上したチームは、21日から1.5ゲーム差で首位阪神との3連戦に挑みますが、ここでは、昨年散々やられた村上頌樹、大竹耕太郎が先発予定と、逆の意味での相性が気になる対戦となります。
さらに来週からは、チームにとって長年の『鬼門』となっているセ・パ交流戦もスタートします。巨人3タテで勢いに乗るチームが、このいい流れを継続できるのか。5月後半は、いろいろな意味で目が離せない期間になりそうです。
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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