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栗林は9回に6番手として登板。先頭のW.エンカルナシオン(スペイン出身、イタリアのプロチーム、パルマ・ベースボールクラブ所属)に安打を許し、走塁死となりましたが、続くM・チェルベンカ(チェコ出身、元メッツ3Aなど)にも安打、さらに四球で1死1・2塁のピンチを招きました。しかし、後続の2人を連続三振に打ち取って完封リレーを締めくくりました。
8日の第2戦、継投で完全試合を達成した投手リレーには、残念ながらカープの投手の名前はありませんでしたが、5番・レフトで田村がスタメン出場、小園が代打から途中出場しています。
田村は第1打席が三塁手の失策で出塁、第2打席はセカンドゴロに倒れた後、6回の第3打席に1死走者なしの場面でレフトへ侍ジャパンとして初安打を記録。8回の第4打席はファーストフライに終わって、4打数1安打に終わりました。
小園は6回に村上宗隆(東京ヤクルト)の代打で出場して空振り三振に倒れましたが、そのままサードを守り、8回の2打席目は1死2塁の場面で四球を選んで出塁。8回からはショートに回り、完全試合が続く展開で内野ゴロをひとつ処理しています。
今回の代表戦は、完全試合を含む2試合連続完封勝ちと、相手の欧州代表がレベル的に微妙だったという点は否めないところですが、侍初安打を記録した田村は「すごい自信になった」と、素直に喜びを表しています。開幕前の重要なこの時期に出場した5選手とって、貴重な国際経験がシーズンの糧になることを期待したいものです。
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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