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大谷翔平、44本塁打でホームラン王
大谷翔平がMLB史上初となる2度目の満票MVP獲得を成し遂げた。二刀流スターによるアメリカンリーグMVP受賞は、シーズン最後の1ヶ月近くを休みながらも再びの満票受賞というところに、この選手のスケールの巨大さが感じられる。
しかも、現地メディアはこの『ユニコーン』が未だ発展の途上にあると指摘し、今後の更なる進化に心を躍らせているのである。
今回の大谷によるMVP獲得に先立ち、『MLBネットワーク』の番組に出演した米地元誌『スポーツ・イラストレイテッド』のトム・ベルドゥッチ記者は、番組内でのMVP予想に際し、「彼は概ね1ヶ月休みながらも本塁打のタイトルを獲り、その上、マウンド上では被打率トップで最も打たれにくい投手としてリーグをリードした」と今季の二刀流スターの成績を簡単に振り返った。
そして、「我々はショウヘイ・オオタニの感嘆すべき偉業に慣れるべきではない。それは彼が(投打の)両方で卓越しているからと言うわけではなく、どんどん進化しているから」と前置きした上で、「その理由をお見せしましょうか?」と断った上で、「実のところ彼は今年、速球に対して野球界で最高の打者だった」との事実を指摘した。
2023年シーズンの大谷は、速球に対する打率を.374、同長打率を.772として、両方のスタッツでMLBトップの数字を残しているのだが、番組では2023年から2020年まで過去4シーズンのスタッツを比較し、以下のように年々この数字が上がっていることを示した。
◆大谷の速球に対する打率/長打率
・2020年:打率.218/長打率.448
・2021年:打率.277/長打率.621
・2022年:打率.307/長打率.568
・2023年:打率.374/長打率.772
番組では、今季大谷の速球に対する本塁打をダイジェストで流しつつ、ベルドゥッチ記者は「ストライクゾーン内は、内角・外角、高め・低め関係なく速球をカバーしている」とし、特に「内角高めは、かつて彼のウィークポイントだったが、現在はこのエリアの投球に対して、よりバットがレベルになった」ことで弱点を克服し、「今や、ここも安全なエリアではなくなった」と指摘。
さらに同記者は、「この高めの速球は通常、現代のゲームではセーブゾーンであり、誰もが投げたがる球種だが、この男に対してはダメだ」と続けた上で、「彼はどんどん進化している。私はとにかく、この男は次に何があるのか、見るのが待ちきれない」と来季以降への期待を口にした。
日本人選手初の本塁打王。MLB史上初となる2度の満票MVP。そうなると、流れ的に打者に専念する来季は、三冠王獲得というシナリオに期待したいところである。
J SPORTS 編集部
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