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「口は禍の元」。揶揄されたブライス・ハーパーが2本塁打4打点で怒りのお返し。MLB ナ・リーグ ディビジョンシリーズ
MLBコラム by J SPORTS 編集部フィリーズvs.ブレーブス
昨年と同じ顔合わせとなったブレーブスとフィリーズの間で行われているナショナルリーグディビジョンシリーズは、期待に違わぬ熱戦が繰り広げられている。
アトランタでの2試合は、フィリーズが敵地で先勝しつつ、4点のリードを守り切れずに第2戦を逆転負けで落としたのだが、この試合はフィリーズが1点を追う9回一死1塁、センターのスーパーキャッチに対し、オーバーランした一塁走者ブライス・ハーパーの帰塁が間に合わず、併殺プレーで試合終了という劇的な幕切れとなった。
この第2戦後、『FOXスポーツ』の伝えるところによると、ブレーブスのクラブハウスでは、記者たちを前に遊撃手のオーランド・アルシアが繰り返し「ハッハッハ、よくやったハーパー!」と揶揄していたとのこと。
これ以上ない勝ち方に加え、最後に打ち取った相手がスーパースターだったことも相まって、気持ちが昂ぶったのは致し方ないと言えなくもない。しかし、これがハーパー本人の耳に入ったのは、ブレーブスの不幸であった。
果たして、フィラデルフィアのシチズンズバンクパークで迎えた第3戦で待っていたのは、完全無欠の「ハーパー劇場」だった。先述したアルシアの言葉について、「(チームメイトが)教えてくれたんだけど、彼らは僕を見て、『どうする?』みたいな感じになっていた」と述べたハーパー。
その返答とばかりに、3回の第2打席で右翼スタンド2階席上段へ勝ち越しの特大の3ラン弾を叩き込むと、5回の第3打席にはセンター後方へムーンショットのソロ弾を放ち、自身初となるポストシーズン1試合2ホーマーでチームを牽引。
終わってみれば、ハーパーのマルチ本塁打で勢い付いたフィリーズが、球団新記録にしてMLB史上最多タイとなるポストシーズンでの1試合6本塁打をマークし、10-2でナ・リーグ東地区王者を粉砕すると共に、ナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ進出に王手をかけたのである。
なお、ハーパーは本塁打を放って走塁した際、2度とも二塁を回ったところで、アルシアを睨みつけていたが、試合後、現地放送でのオンフィールドインタービューで、意図的に睨んだのかと問われ、「そうだね。彼を真っ直ぐに見つめたんだ」と答えている。
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