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地元に戻って、クライマックスシリーズ争いの直接対決となる4位巨人との3連戦では、左肋間筋の炎症で離脱していた宮崎が復帰。1日の初戦に復帰後初打席でいきなり安打を放つと、7回の第4打席ではバックスクリーンへダメ押しの18号ソロと2安打1打点の活躍。
この日は山本祐大の逆転2ランを皮切りに佐野、関根大気、桑原将志がタイムリー、さらに牧が3試合連続弾となるキャリアハイの25号2ランなど、12安打9得点の猛攻で巨人を圧倒した。
投げては東が7回3失点、8奪三振の力投で自己最多の12勝目を挙げた。2日は14安打13得点とさらに打線が爆発。関根、佐野、牧、宮崎、山本とスタメン5人がマルチ安打を記録し、宮崎は2戦連発の19号2ランなど3安打4打点で三塁打が出ればサイクル安打の活躍。
再び規定打席をクリアし、打率リーグトップに返り咲いた。2安打2打点の牧は自己最多の90打点に到達。関根が6/1以来、山本は2試合連続となる本塁打を放った。
投手陣は先発の石田健大が5回2失点で今季4勝目を挙げた。3日は先発の濱口遥大が2回4失点で降板したが、打線が初回に牧の17試合連続安打となるタイムリー二塁打、2回には濱口の代打で登場した知野直人が今季1号となるグランドスラム、さらに宮崎の2点タイムリーで一挙6点を奪って逆転。
クライマックスシリーズ争いの直接対決で3連勝と思われたが、リリーフ陣が失点を重ねた。8回には守備の乱れから同点とされ、9回に上茶谷が勝ち越しを許して痛い星を落とした。
***** 週間MVPは、投手はリリーフ陣に疲れが見える中、球団では1997年の三浦大輔現監督の9連勝以来、26年ぶりの記録となる自身8連勝をマークした東を選出。
野手は桑原(.350)、牧(.348)、関根(.333)、林琢磨(.300)など、週間打率3割超えの選手が続出する中、復帰した宮崎が3試合で同打率.583、同OPS1.782と驚異的な数字を残していますが、4試合でスタメンマスクを被って東などの好投をアシストし、打撃面でも2本塁打など同.429、同OPS1.387をマークした山本を抜擢したいと思います。
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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