大谷翔平、MVPオッズは1.01倍。現地メディアは早くも「史上初の2度目の満票MVP」獲得なるかに注目

大谷翔平（エンジェルス）

エンジェルスの大谷翔平は現地7月31日（日本時間8月1日）、敵地トゥルーイストパークでのブレーブス戦に「2番・指名打者」で先発出場。

9回の第5打席に放った今季40号かと思われた打球は、マイケル・ハリス2世のホームラン強奪キャッチにより幻の本塁打となったが、それでも3打数2安打2四死球で打率を.305（39本塁打／81打点）に上昇させた。試合は投手陣と新戦力の活躍が光ったエンジェルスが4-1で勝利し、目下MLB最高勝率チームに対し、シリーズ先勝を果たしている。

◆試合結果
エンゼルス｜1 0 0 1 0 1 0 0 1｜4
ブレーブス｜0 0 0 0 1 0 0 0 0｜1

◆ア・リーグ　西地区順位表
1位　レンジャーズ　60勝46敗　ゲーム差
2位　アストロズ　　60勝47敗　0.5
3位　エンゼルス　　56勝51敗　4.0

◆ア・リーグ　ワイルドカード順位表
3位　ブルージェイズ　59勝48敗　ゲーム差
*****
4位　レッドソックス　56勝50敗　2.5
5位　エンゼルス　　　56 勝51敗　0.5

エンジェルスがワイルドカード争いに生き残っており、大谷の残留が確定的となったことで、今後このスター選手に関しては、ポストシーズンへの展望に加え、果たして今季どのような偉業を達成するのかといったことが議論の俎上に載せられることが多くなるわけだが、そのうちの項目の1つに「MLB史上初となる2度目の満票MVPなるか？」というのがある。

『フォーブス』誌は電子版に31日付で「ショウヘイ・オオタニはMLB史上初の2度の満票MVP獲得を果たすかもしれない」と題した記事を掲載し、大谷が満票でMVPを獲得した2021年の再現を果たせるかどうかについて論じている。

記事では今季の大谷について、2021年シーズンよりも「さらに良い」とし、「エンジェルスのスターはMLB史上初めて複数回満票MVPを獲得した選手となるかもしれない」とした上で、現状について、「シーズン最後の9週間でケガや、予期せぬメガスランプがない限り、オオタニがアメリカンリーグのMVPを勝ち取るとことに対しての疑いはほとんどない」と伝えた。

さらに賭けを引き合いに、「オオタニは圧倒的な本命であり、彼に賭けるのはほとんど理に適っていないほどですらある」と前置きし、「オンラインの普通預金口座に現金を置いておくか、あるいは同様にノーリスクの投資をする方がお金を儲けられる」とした。

その上で、「『ロトワイヤー』によると、オオタニがMVPを獲得するオッズは－10,000（10,000ドルを賭けて100ドル儲かる：1.01倍）となっており、これは彼に20ドル賭けて勝った際の配当が20セントであることを意味するのだ」と、具体的にオッズを紹介。

続けて記事では、そんな状況にも関わらず「彼による満票でのMVP獲得が約束されているわけではない」とし、WARでリーグ首位になりながら満票MVPとならなかった2016年のマイク・トラウト、2018年のムーキー・ベッツ、そして昨季のアーロン・ジャッジといった例を挙げ、リーグにつき記者30人（各球団が本拠地を置く15都市から各2名）が投票するシステムで満票MVPを獲得する難しさを説明した。

その上で記事は「2000年以降、2002年のバリー・ボンズ、2009年のアルバート・プホルス、2014年のトラウト、2015年のブライス・ハーパー、そして2021年のオオタニの5人が満票でMVPを獲得している。今季これまでのパフォーマンスを鑑みると、オオタニは今年も再びそれをやり遂げるはずだ。ただ、それでも歴史は全員が同じように投票するのは思っている以上に稀であると語っているのである」と結ばれている。

ちなみに記事によると、ア・リーグMVPのベットで2番人気となっているコリー・シーガー（レンジャーズ：打率.350／15本塁打／58打点／規定打席未達）とカイル・タッカー（アストロズ：打率.301／18本塁打／72打点）のオッズは＋8,000（100ドルを賭けて8000ドル儲かる：81倍）とのこと。