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ダルビッシュ有(パドレス)
パドレスのダルビッシュ有は現地6月21日(日本時間22日)、敵地オラクルパークでのジェイアンツ戦に今季6勝目を期して先発登板するも、味方打線の援護がない中、不可解な判定により許した失点が祟り、今季6敗目を喫した。
◆試合結果
パドレス |0 0 0 0 0 0 1 1 0|2
ジャイアンツ|0 0 0 0 4 0 0 0 X|4
ダルビッシュはこの日、4回終了時点で1安打1四球とほぼ完璧なパフォーマンスを見せるも、先頭打者を単打で出した5回裏に試合の潮目が変わった。右腕はその後、単打と四球で無死満塁のピンチを招き、犠飛で相手に先制点を許すも、二死としたのち、ジョク・ピーダーソンに許したライト前への安打を捕球したフェルナンド・タティスJr.の好返球により、本塁で走者がアウトとなり最少失点で事無きを得たかに見えた。
しかし、この本塁アウトの判定に対し、ジャイアンツのゲイブ・キャプラー監督がチャレンジすると、リプレー検証の結果、捕手のゲーリー・サンチェスがコリジョンルールに抵触したとの解釈で判定が覆り、走者の生還が認められる。これで流れを失ったダルビッシュは、さらに2点を献上。結局、右腕は6回101球を投げ、7安打4失点、6奪三振2四球で降板となった。
なお、地元紙『サンディエゴ・ユニオン・トリビューン』は、試合後、電子版に掲載したレポート記事の中で、このリプレー検証の判定について、「このプレーを複数の映像で確認すると、サンチェスはプレートの一塁側で構えており、捕球しようとした時点で初めてベースライン側へ寄っている」とし、「さらにこのルールには、走者が完全にアウトのタイミングの場合、ルールは適用されるべきではないとの特記事項がある」と、否定的な見解を示した。
ただし、記事ではチャンスを作りながらもダルビッシュを援護できなかった打線の不甲斐なさをも同時に指摘しており、「(リプレー検証を行っている)ニューヨークからの不当な判定があろうがなかろうが、パドレス打線は引き続き茶番を演じており、パドレスは又しても厳しい敗北を喫した」と、厳しい論調で敗戦を伝えた。
ちなみに、この判定でいわゆる『激おこ』状態となって異議を唱えたボブ・メルビン監督は退場処分となっており、試合後のインタビューで、「走者はまだ向こうのダグアウト前のはるか彼方にいた」とコメント。
そして、「ゲームの流れはどうなったか分からなかった。ただ、あの時点では1-0で、ユウはあのイニングを脱し、その後の3点は入っていなかった。あれは明白なプレーで、明白なアウトだった。私にとって、あれは今年最悪の判定の1つだった」と述べている。
J SPORTS 編集部
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