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大谷翔平(エンジェルス)
明らかに時期尚早とは言え、ここまで来ると勢いの止まらない二刀流スターのパフォーマンスに、2年ぶりのMVP獲得や、初のポストシーズン進出などと言う言葉が浮かぶばかりか、果てには三冠王&奪三振王獲得などと言う途方もない空想も湧いて出る始末である。
エンジェルスの大谷翔平は現地6月15日(日本時間16日)、敵地グローブライフフィールドでのレンジャーズ戦に「2番・投手兼指名打者」で先発出場すると、マウンド上では6回99球を投げ、6安打2失点とクオリティスタートを達成し、打席では8回にまたしても逆方向の2階席へ今季22号の特大アーチを放つなど躍動した。
試合は7回の攻撃でエンジェルスが勝ち越したことで、大谷に勝ち投手の権利がつくと、その大谷による8回の2ラン弾でリードを広げたエンジェルスが5-3で勝利し、大谷は今季6勝目を手にした。これでエンジェルスは、アメリカンリーグ西地区首位を走るレンジャーズとの4連戦を3勝1敗と勝ち越すことに成功し、首位とのゲーム差を4.5ゲームとした。
◆試合結果
エンゼルス |0 1 0 1 0 0 1 2 0|5
レンジャーズ|0 0 2 0 0 0 0 0 1|3
現地紙『オレンジ・カウンティ・レジスター』は試合後、電子版に掲載したレポート記事の冒頭で、「ショウヘイ・オオタニは左中間へボールを放つと、一瞬、打席で立ち止まった。ホームランが客席へ飛び込むと、オオタニは三塁側ダグアウトいるチームメイトの方へ振り向き、勢いよく腕を振って会釈した」と本塁打のシーンを回想。
続けて、「彼がマウンド上で力強い6回を投げた木曜夜の試合で、エンジェルスがテキサス・レンジャーズに5-3で勝利するなか、彼によるリーグ首位の22号本塁打がチームに最後のクッションをもたらしたこともあり、このシーンは記憶に残るシリーズに相応しい締め括りとなった」と試合の要点を伝えた。
なお、前日に続きまたしても逆方向の左中間スタンド2階席へ、推定飛距離443フィート(約135メートル)、打球初速109.4マイル(約176.1キロ)の特大弾を放った大谷に対し、現地放送の実況席は「彼は現実じゃない」と偽らざる感想を漏らした。
なお、大谷の22本塁打はア・リーグ単独首位に加え、両リーグを合わせたMLBトップタイとなり、1.002 OPSはMLB単独トップとなった(規定を満たした打者でOPS 1.000以上は現地15日現在、両リーグ合わせて大谷のみ)。ちなみに、大谷の打率.301はア・リーグ5位タイ、打点54はア・リーグ4位となっている。
J SPORTS 編集部
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