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菊池雄星
この春の好パフォーマンスで、完全にブルージェイズ先発ローテーションの座を取り戻した菊池雄星は現地4月4日(日本時間5日)、敵地カウフマンスタジアムでのロイヤルズ戦に今季初めて先発登板すると、5回69球(うちストライク47球)を投げ、3安打1失点、2奪三振1四球と好投し、チームに連敗を3で阻止する勝利をもたらした。
アメリカのスポーツ誌『スポーツ・イラストレイテッド』は同日付で電子版に「キクチはブルージェイズが最も彼を必要とするなか、ヒーローを演じた」と題した試合の速報記事を掲載し、その冒頭で「良い先発投手の投球抜きで野球の試合に勝つのはかなり難しい」と前置きした上で、「そしてこの火曜、それまで3試合連続惨敗していたブルージェイズは、痛みを止めてもらう上で、思いも寄らないヒーローであるユウセイ・キクチを頼りにした」と伝えた。
続けて記事では、「そこへ舞い降りた左腕は、窮地を救った。彼は力でロイヤルズを抑え、トロントが4-1で勝利してフィールドから去れるよう尽力した」とした上で、菊池のパフォーマンスを「他のブルージェイズの先発投手による今季のパフォーマンス(4試合で防御率10.80)と比較すると、ヘラクレス的活躍だった」と評した。
さらに記事では、この日の菊池の速球に着目し「素晴らしい制球や、珍しいマウンド上での闘志溢れる祝福のポーズもさることながら、この日はキクチの速球の球速が傑出していた。フォーシームの平均球速は、昨季平均の94.9マイル(152.7キロ)から、火曜は平均96.2マイル(154.8キロ)に上がっており、最速は97.8マイル(157.4キロ)をマークした」と伝えている。
記事による菊池の称賛は止まる所を知らず、「チームの士気という視点からも、この先発登板はとてつもなくに巨大だ」と論じた上で、「先発投手に快投は、ブルージェイズによるチームとしての打撃アプローチを可能とし、それを遂行させた」としている。
J SPORTS 編集部
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