【ハイライト動画あり】延長タイブレークにもつれ込む激戦、コロンビアがメキシコに勝利。WBC 1次ラウンド プールC開幕戦

メキシコ vs. コロンビア

「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC」（以下WBC）は、現地3月11日（日本時間12日）からアメリカが舞台となるプールCとプールDが開幕。アリゾナのチェースフィールドが舞台となるプールCは、コロンビアとメキシコの一戦で幕を開けた。

WBCでは初顔合わせとなった一戦は、メキシコのエースにしてキャプテンのフリオ・ウリアスがコロンビア打線を10球で三者凡退に打ち取る順調な立ち上がりを見せる。一方、コロンビア先発のナビル・クリスマットは、リードオフのランディ・アロサレナにセンターオーバーの二塁打を許すも、後続をしっかり打ち取り、初回のピンチを切り抜ける。

この後、昨季MLBナ・リーグ最優秀防御率投手のウリアスとクリスマットによる投げ合いはますます熱を帯び、2回と3回はともに相手打線を三者凡退に打ち取る。試合が動いたのは4回。メキシコは一死からホエイ・メセネスが中前打で出塁すると、二死2塁からアイアザック・バレデスの左前打で走者が生還し、遂にクリスマットの牙城を崩す。

しかし、コロンビアも5回に先頭のホルヘ・アルファーロがフェンス直撃の二塁打で出塁し、それまで続いたウリアスのパーフェクトピッチングに終止符を打つと、エリアス・ディアスが左翼への適時二塁打で続き、試合を振り出しに戻す。さらにコロンビはベテランのレイナルド・ロドリゲスに2ラン本塁打が飛び出し、一気に3-1と勝ち越す。

ところが、メキシコも5回裏にアロサレナが2ラン弾を放って3-3とし、一歩も引かない構えを見せる。その後、コロンビアは6回に訪れた一死1・3塁のピンチを併殺打で切り抜けると、直後の7回に一死2塁からロドリゲスの右前適時打で再び試合の均衡を破る。対するメキシコはその裏の攻撃で一死1・3塁からアレックス・ベルデューゴの適時打で応戦する。

結局、白熱の好勝負は4-4のままタイブレーク方式の延長戦へ。メキシコは10回の守備で、それまで好守でチームを助けていたルイス・ウリアスにタイムリーエラーが出てコロンビアに先行を許すと、コロンビアの剛腕クローザー、ギジェルモ・スニガの前に打線が沈黙しゲームセット。5-4でコロンビアが初戦をものにした。

◆試合結果
コロンビア｜0 0 0 0 3 0 1 0 0 1｜5
メキシコ　｜0 0 0 1 2 0 1 0 0 0｜4

※延長10回タイブレーク